吊るし人(吊るされた男)が行動指針に出たらどう読むのか

 

前回、ひさびさにシリーズでお届けした記事

タロットと自己実現の物語〜ワンピース編〜

たくさん感想いただきました。ありがとうございます^^

 

さて、カードには世界観というものがあるんだということはなんとなくわかった・・

でもそれを実際にどうリーディングするのか

ここでわからなくなる人もいるかもしれませんね。

 

今回、読者さんより質問をいただいたのですが、せっかくなのでブログでシェアしたいと思います。

キョウコさん
ワンピース編のタロット物語面白く読ませて頂きました。
わかりやすくて有難いです。

 

一つ質問があります。
吊るし人の逆位置が行動指針で二度も出たのですが、行動指針の場合どの様に解釈したらいいですか?

 

難しくてよくわかりませんので(>人<;)教えて下さい。
宜しくお願いしますm(__)m

 

 

T さんより

とうぜん行き当たる疑問かなと思います。
ということでお答えしていきまーす

タロットのアドバイス

 

行動指針、つまりアドバイスということですよね。

タロットはアドバイスを求めて使われることがほとんどだと思いますが、そのアドバイスのリーディングでつまづくことってよくあります。

 

なぜわからなくなるのかというと、そこには「アドバイス」についての思い込みがあるからです。

アドバイスだから現状がよくなることを教えてくれるとか
吊るし人がアドバイスに出たらこう読む、みたいな決まったパターンがあるとか

これは思い込みです

※詳しくはこの記事で↓

アドバイスカードを読めなくさせる思い込みとは?

 

そもそも吊るし人はアドバイスにならないカードなのよ。

吊るし人の世界観

「吊るし人(吊るされた男)」は足を縛られて逆さ吊りにされています。彼は動けない状態です。

それでも頭には後光が差していますよね。

動けないことを受け入れ、この状態でいることで「気づき」を得ることができている、決してネガティブなカードではありません。

 

行動指針が吊るし人の場合

では吊るし人が行動指針ならどう読むのかというと・・そのまま見るだけ。

何かが足を縛っていてしかも逆さ吊り

「どうするもこうするも、今は動ける状態にない」

これがカードからのアドバイスであり、行動指針です。

 

そして吊るし人の足を縛っているのは自分自身。もっというと、自分自身の「観念」です。

こうあるべき、〜してはいけない、など自分を守るために作り上げた思い込みですね。

 

※タロットと観念のかかわりはこちらから↓

タロットには潜在意識が現れる。リーディングと「観念」のかかわり

 

自分を守るために作ってきた観念の存在が、今自分の足を縛って動けなくさせているんです。

そうなると必要なのは動けないことを受け入れた上で、

「何が」足を縛っているのかを考えること

 

今思ったように動けない(うまくいかない)理由があるとしたら・・
足を縛っているものがあるとしたら・・

「それってなんだろう?」と自分を見つめることです。

 

観念が動けない理由になっている

動けない理由を考えてみると、なんらかの存在が出てくると思います。

例えば

・夫が反対するから
・子どもが小さいから
・迷惑をかけてしまうから

これらは一見、観念とは関係ないように思えるかもしれません。

だけど、なぜこれが動けない理由になるのかというと、やっぱり根本にあるのは観念なんです。

 

「夫が反対するから」というのは、夫には従うべきだ、女性より男性の方が偉い、稼いでいない私はダメだなど、何らかの観念があるし

「子どもが小さいから」は、母親とはこうあるべきだという観念

「迷惑をかけるから」は、迷惑をかけてはいけない、迷惑をかけたら嫌われる、私は迷惑をかける存在だ、など

結局、動けない理由付けをしているのは自分自身なんです。

夫がなんと言おうと、子どもが小さくても、人に迷惑がかかっても、やりたいことはやるべきだという観念がある人は動くよね
ホントそうだよね

逆位置はどう読むのか

 

さて、質問は吊るし人の「逆位置」についてですが、カードが逆で出たらどうなるのでしょう?

逆の意味になるのではないですよ↓

タロットで逆位置が出たらどう読むのか

 

正位置でも逆位置でもカードの伝えていることは同じ。ただ逆位置は自分自身のエネルギーが下がっています。

「今は動けないことを受け入れ、何が足かせになっているのかをひたすら考えること」

という行動指針に対して、エネルギーが下がっているので、動けないことに全く気づかないとか、受け入れられないとか。

 

動けない状態を受け入れているからこそ、穏やかな表情でいられますが、動けないのに動こうとすると思い通りにならなくてしんどいですよね。

逆位置だとそんな状態が想定されます。

例)「転職するかしないか」で吊るし人

 

1つ例を挙げてみますね。

転職するかしないかで悩んで、行動指針が吊るし人だったら。

 

求めるのは「こうしたらいいよ」というアドバイスですね。

だけど吊るし人は観念が足を縛っていて動けなくさせているよと伝えています。

つまり「転職してもしなくても観念を手放さない限り悩みは解消しない」ということです。

 

ここでの観念とは、例えば

・仕事はしんどいものだ
・出世が何より大事
・やりがいがないといけない
・上司とは、部下とはこうあるべき
・私は何をしてもうまくいかない
・我慢してでも丸くおさめるべきだ
・負けてはいけない
・失敗してはいけない
など

その観念が良いか悪いかはとにかく、少なくとも今の自分には足かせになっています。

 

ということでこの場合だと

今必要なのは転職するかどうかではなく、どんな観念が足を縛っているのかに気づくこと
じゃなきゃどんな職場に行っても同じことを繰り返すよ

これがメッセージであり、行動指針。

 

で、それが逆位置だと

でもあなたは自分を見つめるよりも、うまくいく方法ばかり探しているよ

ということをさらに教えてくれているという感じですね。

 

動けないことを受け入れて自分を見つめることが必要なのに、動けないことに気づいていないのか、わかっているけどやりたくないのか・・

いずれにしても、正位置よりも気づくのに時間はかかりそうです。

 

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というわけで、Tさん。

Tさんが何についてカードを引いたのかはわからないですが、行動指針に吊るし人が出たら自分の内側の問題です。

何が足を縛っているのか??

じっくり考えてみてくださいね!!