タロットには潜在意識が現れる。リーディングと「観念」のかかわり

 

タロットで悩みについて占う時、圧倒的に多いのは

今後どうなりますか?
どうすればいいですか?

という質問です。

もちろんカードへの質問はなんでもいいので、聞きたいことを聞いていただくことが一番です。

 

ただ、質問は自由ですがカードがその答えをあらわしているとは限りません。

その理由の1つが誰でも持っている「観念」の存在です。

もし今の問題が観念によるものなら、タロットは質問の答えではなく、観念の存在を教えてくれます。

観念とは?観念の存在をあらわすカードとは?
今回は悩みと観念のかかわりについて書いてみたいと思います。

悩みはどこから来るのか?

 

悩みを抱えるのは何か気がかりなことがあるからだと思います。

問題が起こってそれが悩みの種になる時もあれば、小さなことが積み重なってしんどくなったり、やりたくないことをやらなければいけない状況に立たされたり・・

原因なんて日常でたくさんありますよね。

そうなると、悩みは「外側」からやってきたように感じるかもしれません。

悩みを作っているのは自分自身


実は悩みは自分の「内側」からやってきます。

もちろん自分の外側ではいろんなことが起こります。

だけど起こっていることはただの「出来事」。

その出来事を悩みにしてしまうのは、自分自身なんです。

 

同じような失敗をしても、すごく落ち込んで悩んでしまう人もいれば、仕方ないと開き直る人もいます。

チャンスだととらえて大きな原動力にしてしまう人もいますよね。

これは起こった出来事を本人がどうとらえるかの違いです。

ねこちゃん

友達の悩みを聞いて「えっなんでそんなことで悩むの?」と思うことあるよね
あるある。逆にすごい前向きで驚くこともあるよね

キョウコ

ではなぜ、人によってとらえ方が違うのかというと、そこには「観念」があるからです。

観念とはそれぞれが無意識に持っている「思い込みのフィルター」のようなもの。

そのフィルターを通して出来事を見ているので、どんな観念を持っているのかで見え方が違います。

「思い込み」なので真実ではないのですが、自分はそれが正しいと信じているんですね。

ねこちゃん

観念がもっと深くなると「信念」になります

事例:イヤなのに断れない

グループ講座での事例を挙げますね。

行きたくない場に誘われて、断れないからOKしたものの本当に嫌で、その日が近づいてきて苦痛なんです

と1人の受講生が話すと半数以上は
「わかる〜そういう時あるよね」
という反応。

だけど「そんなに嫌なら断ったらいいのに」という人もいます。

そしてなぜ断れないの?と聞くと少し考えてから
「もう誘ってくれなくなるかもしれない」と。

それを聞くと、同意していた人の中にも
「えっそんな理由?」という人も出てきました。

誘われたら嫌だけど、全く誘われなくなるのは怖い。

これに対しても「わかる〜」という人もいれば、まったく理解できないという人も。

これって考え方の違いなんだけど、なぜ考え方が違うのかというと観念が違うからです。

例えば
人に嫌われてはいけない
誘いには応じるものだ

とか。

で、もしかしたらその奥には

嫌われたら孤立する
孤立したら生きていけない

みたいな信念があるかもしれません。

そうなると行くのは嫌だけど、孤立するぐらいなら我慢して行こうと思うのも無理はないですよね。

 

これって「行きたくない場に誘われた」から悩んでいるように感じますが本当は違います。

行きたくない場に誘われたというのはただの出来事で、それを引き受けたのは自分自身。
そして断れない理由は「内側」にあるわけです。

起こった出来事を観念に沿って選択することで結果、悩みを作り出しています。

このように観念はあらゆる場面で自分の選択や行動に影響を与えているのです。

タロットのリーディングと観念のかかわり

 

もちろん観念そのものが悪いわけではありません。

観念があるからこそ前向きに行動できることもあるし、そもそも自分を守るためのものでもあります。

ただ、悩みと観念が大きなかかわりがある以上、タロットではその存在を念頭にカードを見ることがすごく大切です。

人は外側に答えを求める

 

タロットで悩みについて占う時、多くは「未来」や「結果」、「方法」を求めます。

それが
「今後どうなりますか?」
「どうしたらいいですか?」
という質問です。

実はこれって自分の「外側」に答えを求める質問なんです。

 

例えば「早く結婚したい」と悩んでいたとすると

いつ結婚できますか?
この先結婚できますか?
どうしたら結婚できますか?
私にピッタリの人ってどんな人ですか?

などの質問になることがほとんどですが、これはどれも外側に答えを求めています。

 

ただ、観念に要因があるとしたら、答えは自分の「内側」です。

結婚したいと思いながら自分でも気づかない内側が「結婚したら自由が無くなる」など、結婚に否定的な観念をもっていることはよくあるんです。

内側の自分が結婚にネガティブな観念を持っていると、無意識にチャンスをつぶしてしまいます。

そうなると、外側ではなく内側が変わらない限り、いつまでたっても悩みは解決しませんよね。

観念とかかわりのあるカード

 

さて、ではどんなカードが出たら観念と大きくかかわりがあるのか?

観念に縛られた「吊るし人(吊るされた男)」

観念の影響を受けている代表的なカードはこれ。


吊るし人です。

足を縛られて動けない状態。彼の足を縛っているものは「観念」です。

観念は悪いものばかりではないですが、このカードでは動けなくさせる要因となっています。

例えば結婚について占って吊るし人が出たら、どうすれば結婚できるとか、いつできるかなど、外側に答えを求めても見つかりません。

結婚について、自分の中で足止めしている思い込みに気づかない限り、自由に動くことができないんです。

意外かもしれないけど、結婚したいと言いながら「本当は結婚したくない」人ってめっちゃ多い

キョウコ

「結婚しなければいけない」というのも1つの観念だし、
「親が気にいる人じゃなきゃいけない」「結婚しても幸せになれない」なども多いですね。

いずれにしても吊るし人が出たら
この問題で足かせになっているものがあるとしたら何だろう?
と、自分の内側を見つめてみましょう。

「仕事について」でも「お金について」でも、なんであっても、今うまくいっていないとしたら何らかの観念がそうさせています。

リーディングで気をつけること

 

タロットは質問したら知りたいことの答えをそのまま教えてくれるとは限りません。

カードに出るのは知りたいことではなく、知るべきこと。

 

今後どうなるのか?を知りたいとしても、「それよりも大事なのはこっちだよ」ということを教えてくれます。

だけど、タロットは質問の答えを教えてくれるものだと捉えていると、どんなカードも今後どうなるのか?の答えとして読もうとしてしまう・・

リーディングが難しい、わからないという人はここでつまづいているんじゃないかなと思います。

 

どうすればいいのか?と聞かれると「こうすればいいよ」と答えたくなりますが

問題の本質がどこにあるのか、悩みの要因は外側なのか内側なのか

という視点を持ってカードを見ることです。

 

結局は

この人の悩みはどこに要因があるのか・・

これさえわかればいいんじゃないかと私は思いますよ!!