「希望」を表す位置にネガティブなカードが出るのはなぜ?

 

タロットにはたくさんのスプレッド(展開法)があり、ポジションに合わせてリーディングできるので、情報が詳細になりとても便利です。

現状が知りたければ現状の位置を、結果が知りたければ結果の位置を見ればいいので。

 

だけど、ポジションが決まっていることでリーディングを難しくさせることもあります。

その難しくさせるポジションの1つが「希望」。
希望の位置にネガティブなカードが出た時、わからなくなってしまうことはありませんか?

今回は希望の位置のとらえ方について私の見解を書いてみたいと思います^^

希望にネガティブなカードが出るとわからなくなる

 

ネガティブなカード・・例えばウェイト版だと「ソード10」とか

禅タロットだと「消耗」とか

 

こういうカードが「希望」の位置に出ると、どう読めばいいのかわからなくなっている場面をよく見かけます。(実際、今日もあったのでこの記事を書こうと思った)

なぜ希望にネガティブなカードが出たらわからなくなるのか・・

それは
「希望」はポジティブなものであるはず
と思っているからです。

これは当然ですよね。だって希望なんだもん。そうなりたいと求めていることだもん。

 

カード自体に良い悪いはないとはいえ、悪いと感じるカードは誰でもあるし、出たら嫌なカードもある。

なのに「それがあなたの希望ですよ」って言われたら・・ねぇ
そんなわけないわいっって思うよね

そうなると、なんで希望なのにこれなの?と迷ってしまったり、無理やり希望っぽくポジティブに解釈しようとしたり・・

で、わからなくなるんですよね。

 

でもね、これはもうそのまま見るだけ。

それがあなたの希望なんです

希望なのにネガティブなカードが出るのはなぜ?

 

希望だからポジティブであるはずということがそもそも思い込みでね、

「希望の位置に出たらどんなカードであっても、それがあなたの望んでいること」

このルールは崩したらだめ!!

 

そうなると出てくる疑問

「ソード10」が出たらズタズタになることを望んでるの?
「消耗」が出たらクタクタになるまで頑張り続けることを求めてるの?

そう聞かれたら答えは「イエス」です。

 

「いやいや絶対そんなんおかしい」って思いますよね。だってそんなこと望むはずはないから。

これは「潜在意識」の希望。つまり無意識にそうなることを望んでいるということなんです。

意識の焦点が当たっている

潜在意識が望んでいるというと受け入れにくいかもしれないですね。

違う言い方をするなら「意識の焦点が当たっていること」。

無意識に「そうなるであろう」とか「しなければならない」と思っていることです。

 

潜在意識には、過去の経験や教育によって作られた「観念」「信念」などいわゆる「思い込み」が存在します。

両親や学校の先生など影響力のある人から繰り返し言われたことや、社会の常識、自身の経験から刷り込まれた「価値観」ですね。

それは自分を守るためでもあるのですが、不要な思い込みもたくさんあります。

 

人は誰でも潜在意識を優先して行動するので、ネガティブな方向に意識が向かっていたら当然そっちに進んでいきます。※いわゆる「引き寄せる」ってやつね

顕在意識ではうまくいくことを望んでいても、潜在意識が「どうせうまくいかない」と思っているとそれが優先されてしまう。

つまり「希望」していることになるんです。

希望が「ソード10」「消耗」

ということでソード10が希望の位置に出たら、意識は「ソード10」に向かっています。

ズタズタになってしまうのではないかとか、どうせ痛い目にあうと無意識に思っているということですね。

同様に「消耗」のカードの場合だと
「クタクタになるまでやらなきゃいけない」とか、もしかしたら「クタクタになってもやり続けなきゃいけない」と思い込んでいるかもしれません。

希望がネガティブな方向に向かっていることが意味するもの

 

ではなぜ意識の焦点がネガティブな方向に向かってしまうのか・・

そこには「自己肯定感」とか「自分軸」が大きく関わってきます。

自己肯定感が低いと、どうせ自分なんて・・と自分の価値を低く見たりダメ出しをしてしまうので、自分がやることに対してうまくいかないだろうという思い込みを持つことにつながります。

そして自分軸ではなく他人軸になっていると、周りに嫌われないようにがんばろうとしたり、誰かから認められるために行動してしまうので、オーバーワークになってしまうこともよくあります。

顕在意識ではすごく前向きに進んでいこうと思っていても、潜在意識では私には無理だと思っていたり、実は自分を追い込んでまで誰かに認められようとしているかもしれないんです。

 

悩んでいる時は結果やアドバイスを求めますが、実は自己肯定感の低さや他人軸でいることに要因があることが多く、ほとんどそうだといってもいいかもしれません。

だとしたらそれを受け入れることの方が大事だし、希望にネガティブなカードが出たらそこに注目するべきなんです。

カードから想像・考察する

 

希望の位置にネガティブなカードが出ると、希望という言葉のイメージがあるのでつながらなくなるかもしれません。

だけど実はそのまま見ればいいだけ、それを望んでいるということです。

と言っても実際にはネガティブなことを望むなんてほとんどないですよね。
だからそこから考察・想像する。

なんでこのカードが希望なんだろう?
なぜこうなることを望んでいるんだろう?
無意識の私の望みがこれだとしたら、どんな思い込みが影響しているんだろう
なぜそう思い込んでいるんだろう

そういう視点でカードを捉えてみるとそこからいろんなことが見えてきます。

カードを表面上だけで解釈しようとすると「わからない」で終わってしまうことも、そこから考察してみると実はここが大事だったんだと気づくかもしれません。

 

そういう時に、タロットってすごいな〜って思うんですよね!!