禅タロット講座レポ&リーディング例「仕事について」

 

福岡県博多で開催していた禅タロットリーディング講座が終了しました。

6月からは新たなかたちで開講する予定です。またお知らせしますね!!

 

さて、ちょっと前に禅タロットのリーディング例の記事を挙げたのですが、

「すごくわかりやすくかったからもっと書いてほしい」

という感想とご要望をいただきました。ありがとうございます ^^

 

ということで、今回も禅タロットリーディング例を書いていきますね!!

禅タロットリーディング「2枚引き」

リーディング事例はこちら

講座受講生(Mちゃん)のリーディング練習で、めっちゃわかりやすい例だったのでブログ掲載の許可をいただいたものです。

お題は「仕事について」。

「本質」瞬間から瞬間へ
「キーカード」先延ばし

カードのポジション:「本質」と「キーカード」

カードの話の前に、それぞれのポジションについて少しだけ。

本質とは

本質とは、問題の根本にあるもので「要はここよ」というポイントとなるカードです。

 

例えば、恋愛がうまくいっていない時などは、どうすれば彼とうまくいくか?ということばかりに意識が向きがちですよね。

そういう時占いには「彼は私のことをどう思ってますか?」とか「今後どうなりますか?」などの答えを求めることがほとんどだと思います。

 

だけどうまくいかない要因は、自分が彼を束縛しすぎているからかもしれないし、うまくいっていないと思ってしまう心配性なのかもしれませんよね。

そうなると根本にあるのは、恋愛依存からくる執着かもしれないし、自分に自信がない自己肯定感の低さかもしれない

その根本の部分があらわれるのが「本質」のカードです。

 

キーカードとは

キーカードは、文字通り「キー」となるカードのこと。

 

このキーカードをもとに行動指針、いわゆる「アドバイス」を見つけていきますが、あくまで
アドバイスカードではなく「キーカード」です。

 

ここをあえて強調するのは、アドバイスカードとなるとどうしても出たカードを「こうしましょう」というアドバイスとして読みたくなるから!!

必ずアドバイスできる状況とは限らないし、アドバイスにならないカードもあります。

なんなら「無理」「何もできない」ということもあるわけです。(これはウェイト版やマルセイユ版でも同じ)

 

でも、人のことを占ったからにはアドバイスしてあげたいんですよね。状況を良くしてあげたいから。

ただそれだと主観が入ったアドバイスをしてしまうことがよくあるんです。

 

なので、アドバイスではなくキーとしてカードをとらえ、そこから今できそうなことがあれば提案していくというのがベストだと思います。

リーディング例「仕事について」

前置きが長くなりましたが・・1枚ずつ見ていきましょう。

本質「瞬間から瞬間へ」

老人が足元の石をヒョイヒョイと飛び越えて進んでいます。

周りには虹色の大きな波。けっして安全な状態ではありません。

だけどこの老人は軽々と進み、まるで波なんてないかのよう。

ここでの波とは自分の周りにある日常。周りで起こっていることに気を取られずに、進むべき道だけを見れば波にのまれることはありません。

 

これが仕事についての本質だとカードは言ってるわけですね。

 

あなたにとって、周りの波って何?誰?

その波にのまれてない?

周りの人の言うことや一般的な常識とか、仕事とはこうあるべきとか、そんな波にのまれずに前だけ見て進むことがあなたの問題の本質ですよ・・と。

 

禅タロットはカードを元に質問をしていくことが大事です。
今回のように「仕事について」など、ざっくりとしたお題の場合はとくに。

ということで、まずは思い当たることから聞いていきます。

 

するとMちゃんは「思い当たることしかない」だそうです^^

一番大きな波は「ライバル」の存在。
それと「失敗するな」「早くやれ」「迷惑かけるな」という周りの声。

 

「周りの声とは実際に言われてることなの?」と聞くと

Mちゃん

言われてないけど思われているだろう(と感じている)

ということは、本人が「失敗してはいけない」「早くしなきゃいけない」「迷惑かけてはいけない」と思っているってことね。

 

「ライバルに対してはどう感じてる?」

ライバルというより一緒の部署に女性が2人だけなので、相手のほうができると思われるのが不安

良きライバルで高め合う存在ならいいのですが、おもいっきり比較競争に陥った状態です。

 

「相手のほうができると思われたら何か困ることはあるの?昇給とか異動に影響するとか」

そういうのはないです。でも2人しかいないので絶対比べられるし

うんうん。気持ちはよくわかる

 

「相手のほうができるよねって言われたことはあるの?」

それはないですけどね~直接言うような人はいないです

 

「じゃあ周りからは何も言われてないし、比べられてるわけでもないんやね」

そうだけど・・でも比べられてはいると思います

 

周りの波にのまれていること、それが自分で作り出した波であることが徐々にわかってきて

あ~。またこのパターンか

Mちゃん、だんだん笑い始めてました( *´艸`)

 

キーカードに続きます。

キーカード「先延ばし」

色のある風景を見ながら、自分自身は灰色の世界で生きている人。

枠の向こうの世界に行きたいし、いつでも行けるのに、理由をつけて先延ばしにしています。

 

「Mちゃんにとって、色のついた風景ってどんな世界とか何をしているかわかる?」

実はMちゃんは、今の職場で正社員からパートにしてほしいとずっと悩んでいるそうです。

子どもができて、正社員で働き続けるよりも決まった時間に帰れるパートがいい、と。

パートで働いてもう少しのんびりしてるのが色のついた世界ですね~

 

「じゃあそれを先延ばしにしてるとしたら、なんでだと思う?」

えっ。迷惑かけるかな~と思うし・・ダメって言われるかもしれないし・・

これまた希望を伝えてないのに無理だろうと思っている状態です。

そしてここでも「迷惑かけてはいけない」が出てきました。
パートになったらライバルに差をつけられるという思いもあるでしょうね。

 

ではキーカードをもとに、アドバイスを一緒に考えていきます。

先延ばしにしていることが「パートになること」だとしたら、いつでもその世界に進むことは可能なようですが・・

そのためには会社に希望を伝えなきゃだめですよね。

 

言えそう?と聞くと、

どっちにしろいつかは言わなきゃと思ってたので、この機会に言います!!

とのことでした。

 

まとめ

 

カードを展開したら、メインとなるポジションに常に意識を置くことで、ブレないリーディングができます。

今回の場合のメインポジションは「本質」ですね。

 

占っている内容について

その問題って結局大事なのはここよ

ということを読み取ってつかんでおく。

そしてほかのカードはメインに絡めていくようなイメージです。

後日談

そしてそして~

以下はMちゃんから届いたラインです。

 

また1つ受講生から勇気をもらいました(≧◇≦)

Mちゃん掲載許可ありがとうございます!!