「自分軸」で生きることができれば、人は幸せになれる
そしてタロットは「幸せになるため」の指針を示すものなので、タロットのメッセージの先には自分軸があると言えます。
だけど現状は「他人軸な人が他人軸のままでいるため」に占いが求められることも多く、残念なのは求めに応じて他人軸でいられる方法を伝える占い師も少なからずいることです。
タロットってそういうものだと思っている人もいるかもしれませんね。
今回の記事を読んで、タロットのとらえ方が少しでも変わればうれしいです。
自分軸でいられないから悩みが生じる
悩みは恋愛・仕事・お金・家族・人間関係などなど、あらゆることから生じますが、その要因は「自分軸」でいられないことがほとんどです。
「他人軸」になっていたり、お金や仕事など「物(もの)軸」になっていたり。
自分以外の人や物が軸になると、その軸に振り回されてしまうし、自分がどうしたいのかがわからなくなることもよくあります。
そうなると悩みを解消するためには、他人軸(物軸)になっていることに気づき、自分軸を取り戻すことが絶対条件!なのですが・・
悩んでいる時は、目の前にあるしんどい状況をまずなんとかしたいものですよね。
そこで求めるのが、他人軸のままでとりあえず楽になる方法や答えになってしまうのは当然かもしれません。
わかりやすい例でいうと「相手の気持ち」を知りたいというもの。
多いのは「彼」の気持ち。占いでも定番ですね。
・仕事が忙しくてなかなか会えないけど、本当に私のこと思ってくれてるの?
・好きって言ってくれない
・好きって言ってくれるけどなんか信用できない
・私よりも趣味を優先する
不安になる理由はいろいろですが、いずれにしても彼の気持ちに振り回されている「彼軸」状態。
そんな時に占いで「彼は私のことをどう思ってますか?」と答えを得て安心するかもしれませんが、それも一時のこと。
そこから不安になるたびに占いに行くという依存を生むこともよくあります。
※ちなみに占いで彼の本当の気持ちはわかりません。
彼の本当の気持ちは彼にしかわからないし、知ったところでどうすることもできない。
本当に知るべきなのは彼の気持ちではなく、どうしてそんなに不安なのかという「自分自身」です。
タロットは自分軸で生きる道筋が描かれている
タロットに彼の気持ちを聞くのは、カードがそれに答えてくれるという前提があるからですが、実は違います。
タロットに描かれているのは、それぞれのカードが持つ世界観を絵にしたもの。
その絵を見て解釈するのがタロット占いですが、カードによって答えが決まっているわけではありません。
読み手の解釈によって答えは違ってくるんです。
だからこそ読み手は主観を入れずにカードを見ることが大事で、そのためには
タロットに描かれている世界観をしっかり理解すること
これに尽きます。
タロットに描かれているもの
タロットに描かれているのは自分軸だからこそ到達できるゴールへの道のりであり「自己実現」そのものです。
それは1番のカードだけとってみてもわかります。
ウェイト版では魔術師
机の上には様々な道具があり、必要なものが揃っていることをあらわしています。
左手は地を指さし、右手は天に向かっていますが、これは欲望の世界(地)と高次の世界(天)をつなげるポーズ。
今から欲を捨てて高次を目指していく始まりであり、そのための道具は目の前にあります。
自分で自由に道を選び、本当の幸せを手に入れる道のりへのスタートです。
そして禅タロットでは存在
裸の女性が星空の下で座っています。
裸とは何も身につけていない素の状態。何も着飾っていない本当の自分です。
誰の役に立ってなくても、ただ存在しているだけでいい
そんな自分からのスタートです。
始まりの地点からすでに、自分軸を目指していくことがうかがえますよね。
タロットは常に上を目指していくものであり、他人軸でいさせるような方法が提示されることはありません。
彼の気持ちを知りたくても、カードにあらわれるのは彼のことではなく問題の本質であり
「自分自身のありかた」です。
問題の本質を知る
では実際に彼の気持ちについてカードを引いて「魔術師」「存在」が出た場合を見てみましょう
彼の気持ちがわからなくて悩んでいるあなたの問題の本質は魔術師だよ(もしくは存在だよ)ということですね。
魔術師の場合
自分自身が自由に作っていくスタート。
思ったように未来を描けるしそのための道具もそろっています。
彼の気持ちがわからなくて不安なら、不安にならない世界を作っていけばいいんです。
どんな恋愛がしたいのか、どんな関係を築いていきたいのか。全部自分しだい。
もし、自分で作っていくことができない、どうしても彼の気持ちを探ってしまうというのならそれが「問題の本質」です。
なぜそんなに彼の気持ちに左右されるの?ということに目を向けない限り、不安が解消されることはありません。
存在の場合
素の自分、ありのままの自分でいること。
不安ならその気持ちをそのまま伝えればいいし、無理せず本心で向き合っていくことです。
これもまた、本心を言えないならそれが「問題の本質」ですね。
なぜ言えないの?
本当はなんて言いたいの?
もし言ったらどうなると思う?
など、自分自身に聞いてみる。
どちらの場合も、それが本当の意味での幸せにつながります。
まとめ
タロットは本来、答えを決めてくれたり未来を教えてくれるためのものではありません。
客観的な視点や潜在意識からの情報を与えてくれるものです。
自分がどうしたいのかを見つめて、自分で答えを決めるためのツールで
そのメッセージはどこまでも自分軸です。
もちろん他人軸が悪いわけではありません。
私もまだまだ他人軸だし物軸です。
タロットに答えを求める時点でタロット軸でもありますよね。
だけど、タロットの情報は自分軸の視点なんです。
だから気づきがあるし、自分なりに考えることができるんだと思います。
もし、あなたがタロットで他人軸でいる方法を知ることに違和感を感じるなら、その違和感は正しいですよ!!