タロットリーディング例ヘキサグラム「仕事について」②

タロットリーディング例①の続きです。

 

総合的リーディングの例「仕事について」ヘキサグラム

ヘキサグラムは「⑤相手」「⑥自分」として誰かとの関係性を見ることが多いのですが、「⑤環境」「⑥希望」に設定することもできます。

今回シェアするのは「仕事について」のリーディング例です。

画像はこちら

まずは全体からざっくりとスートのエネルギーを見ます(前記事)

今回の場合は、仕事そのものは安定していてとくに問題はなさそうですが意欲や気持ちが現れていないことがわかりましたね。

では次にカードを1枚ずつ見ていきましょう。

①過去②現在③近未来

ヘキサグラムは上向きの三角形△と、下向きの三角形▽が重なってできています。

まずは上向きの三角形、①過去②現状③近未来から。

 

過去 ソード4R(リバース)

横になって休んでいる人がいますね。

戦いに疲れた身体と心を休めているのですが、これはつかの間の休息。
少し休んだらまた戦いに戻っていく人です。

 

さて過去って一体いつのこと?

これよく聞かれるのですが、実はいつなのかはわからないです。

時期は関係なく現状に影響を与えている過去、つまり今の問題の要因とか始まりとも言えます。

めっちゃ昔かもしれないし、昨日かもしれないってことやね

 

現状 ペンタクル4R

コインを頭に乗せて抱きしめて踏みつけています。

持っているものや手に入れたものを手放すまいと「執着」している状態です。

 

これが現状ということは、決して楽しそうではないですよね。

・辞めたらもう仕事はないかも
・転職したらもっと悪くなるかも
・とりあえずお金は入ってくるし

など、なんらかの理由があって執着が生まれています。

ただ逆位置なので、本人は気づいていないかもしれません。

 

近未来 ペンタクルエースR

エースはスタート、始まりです。

ペンタクルエースなので確かなものを手に入れるためのどっしりとした安定的なスタート。
成果があることを想定した始まりです。

近未来には仕事でなんらかのスタートが切れそうですが、逆なのでスタートしないかスタートしても安定につながっていかない可能性がありそう。

過去・現在・近未来の3枚からわかること

現状は仕事を楽しんでいるわけでもなく、続けたいと思っているわけではないけれど、辞めることもできずに保守的な理由で続けているような状態です。

その要因が過去のソード4。

以前から疲れていて余裕がなく、そもそも前から仕事はしんどかったんだろうなということがわかりますね。

仕事はしんどいもの、休日に身体を休めたらまたしんどい日々が始まる。。ということが過去から当たり前になっていて、それが今に影響を与え「執着」につながっているようです。

近未来には自分の働き方を変えるとか、もしかしたら転職とか何か新たなことが始まりそうだけど、自分がそのチャンスを生かせないかもしれません。

⑤環境⑥希望⑦結果

④はアドバイスなので最後に置いといて、先に⑤⑥⑦を見ます。

 

環境 太陽

太陽は今あるものに応じていく世界。

思い通りになるわけではないけど、マイペースに楽しみを見出してやっていくことができる環境ですね。

 

希望 月R

月は「わからない」「見えない」世界です。

暗くて先が見えない、この先どうなるかわからないことから生じる不安。

これが希望ということは、意識は先がわからないことへの不安に向かっています。

「希望」を表す位置にネガティブなカードが出るのはなぜ?

 

この2枚から読み取れるのは「今あるものから楽しみを見つけていくことができる環境にあるのに、意識は先の見えない不安に向かっている」ということ。

・この先どうなるんだろう
・いつかは楽になるんだろうか
・ああなったらどうしよう、こうなったらどうしよう

まだ起こっていない未来の「良くないこと」に意識が向かっていると、楽しむことはできないですよね。

 

結果 ペンタクルクイーンR

タロットの結果とは現状からの予想。決定事項ではなく「このままいけばこうなる確率が高い」ということです。

そして人物カードなので、このままいけばペンタクルクイーンのようになるよということですね。

タロットのコートカード(人物カード)を理解する

 

ペンタクルクイーンはコインをしっかり持っています。

立ち上がってこれから何かをしようとしているのではなく、すでに安定を手に入れて座っている人。

このままいけば、結果は何かを手に入れてどっしり落ち着いた人になれるとか、成果をあげる能力がある人になれる・・ですが

逆位置なので、持っている能力を生かせないかもしれないし、本来安定しているはずなのに落ち着かないかもしれません。

④アドバイス

アドバイス ペンタクル2

コインを2枚持って、右⇄左と回している人。

後ろの海の大きくうねった波は、事態が平穏ではなく「なんとか回している」という気を抜けない状態であること、

コインは無限を示すこの記号のように回され、その状態がずっと続くことを表しています。

 

ここで気をつけたいポイントが、アドバイスだからと言って「回し続けましょう」ではないということ!

アドバイスはキーカードとして捉え、そのカードを元にアドバイスを見つけていきます。

アドバイスカードを読めなくさせる思い込みとは?

 

なんとか回しているという状況がずっと続くということがキーになるので、

「なんとか回していけるならそれでいい」という人もいれば「そんな状態が続くのはイヤ」という人もいますよね。

アドバイスカードをキーとして「自分がどうしたいのか」によって、行動指針も変わるということです。

総括(まとめ)

さてここまであらゆる角度から情報が集まってきたので、総括です。

 

仕事や環境にはとくに問題はなく、安定していて稼ぎもスキルもありますね。

ただ、問題はないけれど退屈していたりやりがいがないなど気持ちの面では満足感がなく、かといって状況を変えていこうという熱意もない。

過去からしんどい思いをしながらずっとやってきたけれど、お金も入ってくるしそれなりに安定している今の状態を手放すこともできず、この先も大きな動きはなさそうです。

 

なぜ満たされていないのに変えられないのか・・それは

仕事とは
「先が見えない中で不安な思いをしてやっていくもの」

などの思い込みが無意識にあるから。

本来楽しむことができる環境にいても不安要素ばかりに目がいってしまい、何かを変えることでもっと悪くなるかもしれないと現状に執着が生まれています。

 

このままいっても結果的に何かに困るというわけでもなく安定もそのままある、つまり何も変わらない未来はあって

ただ、そこで本人が落ち着かなさを感じることはありそうですね。

 

そこからのアドバイス

なんとか回している状態とは今回の場合だと「安定的な働き方はできるけどやる気がなく楽しくない状態」

それがずっと続くということですね。

そこであなたはどうしたいのか?

・やりがいのある仕事に転職したい
・安定しているならこのままでいい
・今の職場でやりがいが持てるように前向きに頑張ってみよう
・本当にやりたいことが見つかるまでここにいる

どれも自分が納得して決めればそれが正解です。

そして自分がどうしたいのかにフォーカスすれば、今まず何をすればいいのかが見えてきますよね。

それが「アドバイス」です!!

 

ということで、長いリーディング例になりましたが・・

こういうパターンって本当に「仕事あるある」で、同じようなことでグルグル思い悩んでいる人は多いのではないでしょうか??

やりがいがなくて辞めたいけど、転職してもっとよくなるとは限らないし・・みたいな。

だけど仕事とか職場のせいではなく、そもそも自分に「意欲」がないかもしれないし、仕事に対する「思い込み」が影響を与えているかもしれません。

 

このように、タロットを使うと自分ではわかっていない情報を知ることができるので、違う視点で問題を見ることができます。

悩んでいる状態は辛いですが、自分の視点だけで問題を見ても同じことしか見えないので・・

答えを知るためではなく、答えを自分で出すためにタロットで情報を得る!

自分を見つめずに、どうすればいいのか、この先どうなるのか、ばかり知りたがるのは意味がないですよね。

 

今回はメールでのやりとりなので、実際の鑑定になるともっと違う方向のリーディングになるかもしれませんが、1つの例として参考になれば嬉しいです。

 

ではでは。最後までお読みいただきありがとうございました〜