◯◯のない努力は裏切ります

 

日本人はコツコツ努力することが得意な国民性なので、

努力は裏切らない

このフレーズは何度も耳にしてきたことと思います。

 

だけど本当に努力は裏切らないのでしょうか?

 

アメリカメジャーリーグで活躍する野球選手のダルビッシュ投手は

練習は嘘をつかないって言葉があるけど、頭を使って練習しないと普通に嘘つくよ

と言っているし

 

テレビでおなじみの東進ハイスクール講師、林修先生は

努力は裏切らないという言葉は不正確。
正しい場所で正しい方向を向いて、十分な量がなされた努力は裏切らない。

と言っています。

 

今回は私の経験から「間違った努力の仕方もある」ということを書いていきたいと思います。

 


 

かれこれ10年くらい前のことになりますが、私が占い館に所属してまもないころ、ある男性のお客さんが来られたんですが、

対面に座った時から、貧乏ゆすりをして全身からイライラを発していて

さらにお酒臭い・・

「いやだな」

と、かなり私はビビりモード。

 

その人は終始、腕組みをしながら足をガタガタ上下させ、私が言うことすべてに「違う」と言い、そして捨て台詞を残して帰っていきました。

 

自分の怒りを発散させるために

文句を言われない相手にぶつけにきたんですね。

 

私は恐怖心と屈辱と言い様のない感情でボーゼン。

今思い返すと、デビューまもない頃にそんな経験をして、よく辞めなかったなと思います。

当時はすぐに逃げてたもんね
すぐ人のせいにしてたしね

 

そこからの私は「もうあんな思いはしたくない」と、

どう対応すればよかったのか

をめっちゃ考えたんです。

 

先輩占い師に相談して、対処法をアドバイスしてもらったり

自分がビビってるのが伝わってたんだろうと思ったから、余裕のある表情でお客さんに接するようにしたり

いやだな・・とはじめに感じた自分もダメだったよな〜と反省もしたり

話を聞く姿勢ができいてなかったのかも、と傾聴を学んだり

 

思いつく努力をして、来店するお客さんに対する接し方に気を配りました。

これまでは考えなかったことに気を遣うようになったので、頑張ってるな〜とさえ思ってました。

これも修業だよねって。

 

だけど、、楽しくなかった。

当たり前ですよね。

 

私は

自分が来て欲しいと思うお客さん、つまり

自分が役に立てる人のために努力をしていたのではなく、

 

もう来てほしくないと思うお客さん、つまり

自分が役に立てない人のために努力をしていました。

 

そもそも正しい方向を向いた努力ではなかったんです。

 

もうあんな思いをしないための努力なので、努力すればするほどその時のことを繰り返し思い出している状態。

意識はずっとそこにあるので、それを現実化させるために脳は働きます。

脳ちゃん

あんな思いをしたくないと感じていたいのね。じゃあそんな出来事を起こしますね

役に立たない思いをしてはまた努力する・・のループ

 

行動の原動力が「快を求めるため」ではなく「不快を避けるため」になっていて、願いが叶わない脳の使い方の典型です。

ダメだと思っているのにそうなってしまうカラクリ

 

お客さんに問題があるのではなく、私がお客さんのことを

またあんな思いをさせる人だったらどうしよう

と言う目線で見ていることに問題があったんです。

 

当時はまったくそんなことに気づかず、努力すればするほど上手くいかなくなるので、努力に裏切られっぱなしでした。

 

今わかるのは

自分の目指すゴールに向かうための努力は裏切らない

ということ。

不快を避けるための努力は逆効果です。

 

当時の私は、そのゴールがまったく明確じゃなかったし向かう方向もわかってなかったので

そりゃ努力してもうまくいかんわな〜

と思います。

 

だからね、

占い師を目指している、もしくは占い師として活動していて

こんなお客さんが来たらどうしよう
こう言われたらどうしよう

という不安を抱えている人もいるかと思いますが、

あなたはどんなお客さまの役に立てますか?
あなたのゴールはどこですか?

まずはここから考えてみましょう。

 

意識をそちらに向ければ、そのために必要な努力しか目に入らなくなります。

そして

目的を持った努力は裏切りません!!

 

以上、私の経験談でした〜〜(≧∀≦)