私はタロット鑑定の際、どんな悩みも問題でもまず最初に大アルカナ1枚引きとコート(人物)カードで展開します。
たくさん枚数を出すスプレッドとは違い、シンプルに
大アルカナから「今いる世界」、コートカードからは「人物像」
という「大事な情報」を得ることができるからです。
展開する枚数が少ないぶん、情報も少ないと思われるかもしれませんが、ここだけで鑑定の60分が終了することもあるんですよ。
大アルカナでわかること
大アルカナ1枚引きで見るのは「問題の本質」ですが、私は
『自分は今このカードの世界の位置にいる』
というふうにとらえてます。(本質と同じことなんですけどね)
例えば「戦車」が出たら、今の自分は戦車の世界にいるし「死神」が出たら死神の世界にいるということです。
戦車は「自分しだい」の能動的な世界。「欲」が原動力になります。
戦車の世界にいるなら、自分が欲しいものをはっきりさせて、それを「手に入れる」ための挑戦が必要です。
一方、死神は自分の行動ではどうすることもできない受動的な世界。欲を「手放していく」ことが求められます。
死神の世界にいるなら、思い通りにならないことを受け入れて、自分が変わっていくしかないんです。
自分が今いる世界に沿わない行動をしていると、当然うまくいかないということが起こります。
戦車の世界にいるのに動かずに待っていても何も起こらないし、死神の世界にいるのに能動的に動こうとしても思い通りにはならない
大アルカナ1枚で、とるべき行動やうまくいかない要因などが見えてきます。
コートカードでわかること
大アルカナからは、問題の本質がわかる。ではコートカードでは何がわかるのか?
それは問題に対する自分自身。人物像とか性質です。
今の問題の本質ってここなんだよということがわかったとしても、結局はそこにいる自分自身がどうなのか?って大事ですよね。
上記の「戦車」の例でいうなら
欲しいものを手に入れるための挑戦や行動が必要な世界
要するに勇気を出して行動すればいいし、できると信じて挑戦すればいい世界にいるんです。
だけど性格って人それぞれなので
・めっちゃ行動派でとりあえずやってみようという人
・自分に自信がないし行動できない人
・絶対失敗したくないという人
これらは欲しいものが同じでも、とる行動は違うことは想像できますよね。
それぞれ性質が違う
例を挙げると
コートカードが「ワンド」なら、自分の熱意をもとに行動する人なので、戦車の世界にいるならばっちりな性質と言えます。
でも同じワンドでも「ワンドキング」だと、熱意をもとに行動できる大人だし、最後まで情熱をもってやり通すことができる
これが「ワンドペイジ」だと、まだまだ未熟なおこちゃまなので熱意だけで動いて、しかもすぐに冷めるかもしれないな
とか。
ほかにも、カップは感情優先で受け身なので行動的ではないし、気持ちが乗ってるときは動くけどカップナイトは気持ちに波があるから、結局なかなか動かないかも
とか
コイン(ペンタクル)は安定第一の真面目さんなので、絶対失敗したくない。たとえ動いたとしても時間かかりそうだな~
など、いろいろ想像できます。
大アルカナとコートカードからわかること
大アルカナから今いる世界や問題の本質がわかります。
戦車なら「自信を持ってほしいものを手に入れるために行動する」世界にいます。
環境がどうであれ、今の問題は動かなきゃ解決はない。これが本質ですね。
コートカードからは、自分がどんな性質を持っているかわかるので、そこからどんな行動を取りそうかが想像できます。
動かなきゃ解決はない世界にいて、
めっちゃ行動しそう/行動するけど空回りしそう/気分しだいで変わりそう/しっかり計算して動きそう/勢いで突っ走りそう/なかなか行動しそうにない
などなど・・
大アルカナからでは行動が必要としか言えないことも、コートカードが加わることで
行動できないことが想像できればまずは小さなことからやってみることを伝えられるし、勢いで突っ走りそうならしっかり考えることも必要だと言える。。
つまり、アドバイスの幅がめっちゃ広がります。
ある意味、ここまでで必要な情報のほとんどがわかると言ってもいいぐらい!!
自分が今いる世界がわかれば、どんな行動をすればいいのかが見える
さらに自分自身の性質がわかれば、どんな行動を取りそうかが想像できる
↓
今何をすればいいのかが見えてくる
2枚のカードからこれだけの情報が受け取れるんです。
だからタロットっておもしろい!!
関連記事