タロット占いで「星」のカードが出ることはすごく多いのではないでしょうか?
実際、鑑定や講座でもよく目にするカードです。
一般的に星のカードが出ると「希望が叶う」とか「うまくいく」というイメージが持たれがちですが、本当にそうなのかということについて書いていきたいと思います。
星のカードは裸の女性が水がめの水をジャーっと流しています。
ウェイト版 ↓
マルセイユ版 ↓
裸は素の自分、ピュアな自分です。
つまり、本来の自分に立ち返る時に出るカードですね。
そのために大事なのは不要なものを「流す」ことで、流し切った先に本当の自分に戻ることができます。
自分が本当に心から望んでいることは何なのか?
このカードが出たとき、私が聞く質問は
あなたはどうしたいの?
という希望なのですが、大事なのはそれが「心から」望むことなのか?ということ。
この「心からの希望」が本当の希望であり、頭上に輝いている大きな星です。
素の自分、本来の自分に立ち返ったときに、本当の希望である大きな星が見えるということは、今見えている希望はもしかしたら本当の希望ではないかもしれません。
それはどういうことなのかというと、そこには「観念」や「思い込み」というものが存在しているかもしれないんです。
本当の希望を見えなくする観念、思い込み
ここでいう観念とは物事に対する主観的な見方や考え方のことです。
何か物事に対して「こうするべき」「こうでないといけない」「こういうもんだ」などの観念があると、人はその観念に沿って行動してしまいます。
そして、自分がどんな観念や思い込みを持っているのかは気づいていないことが多いので「無意識」なんです。
私の身近な人の例をお話ししますね。
とある仕事に就きたいと高校を卒業後に学校に通って資格を取り、夢を叶えた友人がいます。
でも夢を叶えたはずなのに、仕事は楽しめずに先輩との関係でも悩んで、会っていても愚痴や不満が増えていってたんですね。
だけど、その当時は私もまだ若かったので
せっかく夢を叶えたんだから頑張れ!!
とか無責任に言っていたし、友人も「絶対辞めたりはしない」と言い、がんばって続けてました。
で・・・現在の友人はその仕事とはまったく無縁の生活をしています。
結婚、出産を機に退職して、それから10年以上です。
退職した時は、いずれは復職するつもりだったそうですが、もう復帰することはないでしょう。
その友人が退職してから数年後「パートに出てる」という話を聞いて「前の職種に戻らないの?」と聞くと、あっさりと「うん、やりたいことじゃなかった」と言ったんです。
実は、彼女の母親もお姉さんもその職種に就いていたんですね。
なので、なんとなく自分もそうするもんだと思ってた・・
本当は全然楽しくなかったしイヤだったけど、辞めるという選択肢はなかったし、出産を機に辞めてなかったら今も続けてたと思うけどね・・と。
ちょっとびっくりしたけど、話を聞いたら理解できました。
私もそういうところがあったし、そういうことに気がつく年代だったのかもしれません。
観念や思い込みを流し切ったら本当の希望が見える
友人の中で
大人になったらお母さんと同じ仕事をするもの
という観念が出来上がっていたので、それが自分の夢になっていたんです。
でも本当の希望ではなかった。
正確には「夢だと思い込んでた」ということですね。
退職してその仕事から離れたことで、仕事のしんどさから解放された時に「本当はいやだった」ということに気づいたし、それを認めたんだと思います。
これが星のカードでいう「流す」ということです。
その後は友人にとって「本当の希望」が見つかったのか、まだ流し切っていないのかは私にはわからないですが、少なくとも前の職種に戻りたいとは一切思わないと言っています^^
某アイドルにはまってすごい楽しそうですけどね(≧▽≦)
希望が叶うのではなく、自分の希望に気がつくカード
意味を覚える占い方では星のカードが出たら希望が叶うとか、まだ希望があるというふうに読まれることが多いですね。
だけど、実際にカードの世界観を知るとそうではないことがわかります。
星のカードが出たときは
私はどうしたいのだろう?
それは本当に心から望んでいることなのか?
自分に聞いてみてください。
キョウコ
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