太陽という単語からどんなことを想像しますか?
おそらく熱い、明るい、赤いなど情熱的な行動的な印象ではないでしょうか?
太陽は一般的にポジティブなイメージがあるので、太陽のカードが出たら「いいこと」がありそうに思われがちですね。
実際、太陽のカードの持つ世界観は明るくて楽しい、ハッピーなものです。
太陽のカードが出たら万事うまくいくのか?
ただ、タロットで太陽が出たらこの先うまくいくということではありません。
この太陽は未来を照らしているのではなく「今ここ」を明るく照らしているからです。
過去でも未来でもなく、大切なのは「今」だと教えてくれています。
もし現状が自分の思い通りのものではなかったとしても、今あるものに感謝し今を楽しみなさいと。
足るを知る
禅でよく使われる「知足」という言葉があります。
「足るを知る」ということですが、太陽の世界観はこれに通じるものがあると思います。
人には欲というものがあるので、今無いものばかり見て「もっともっと」と求めがちですが、本当は充分に満たされていることを知り、今あるものに目を向けなさいという教えです。
つまり太陽が出たときは、過去ばかり見ていたり、まだ起きていない先のことを思い悩んだりするよりも
今をまず楽しむ、今あるものに目を向けること
が大切だということですね。
今あるものに気づいて幸せだと感じることができたとき、はじめて未来の達成、ゴールが見えてくるんです。
「うまくいく」という言葉を使うなら、今に満足していれば未来はうまくいくし今に不満があればいつまでもうまくいかないということだと思います。
そういう視点で見ることができれば、太陽の世界の先にあるゴールは意外と近いですよ。