こんにちは。願望実現ラボ キョウコです。
引き続きタロット大アルカナ解説、今回は「女教皇」です。
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前回は「1番の魔術師」のポジションは、やると決めて一歩踏みだすスタート地点だとお話ししたんですが
女教皇は2番なので、その次のポジション。
物語がスタートした。で、そこからどうするのかという場面に当たります。
何もないところに点が生まれてどの方向にでも進んでいける自由な魔術師から、女教皇はどこに進むのかを決めるポジションなんです。
色々ある選択肢から、線を引いて絞っていく感じですね。
自由にどこにでも動けるよといっても、どの方向に進むのかを決めずにただ闇雲に動くだけでは、結局前には進めなくて
自由に動けるという前提の中で、じゃあこの方向に行こうと決めるから前に進んでいきます。
例えば、健康のために体を鍛えようとスタートしても、体を鍛えるための選択肢ってたくさんありますよね。
近所をウォーキングやジョギングする
ジムとかヨガ教室といった施設に通う
自宅でYouTubeを見ながら筋トレする
まだほかにもいろいろある。
そこで、とりあえず今日は歩いて、明日はYouTube見てみよう、ジムも行ってみたいし、ランニングマシンもいるかなーって
方向性を決めずにあれこれやろうとしていると結局何がいいのかがよくわからなくなって、
本来の目的である「体を鍛える」ということが一向に進まなくなってしまいますよね。
「体を鍛えるためにこういうことをやろう」
という方向性が定まるから、目の前に道が開けていくんです。
そして女教皇はその方向性を決めるポジションなんですが、 単に方向性を決めましょうではなくて
方向性を決めるために、
優先するものをはっきりさせることが大切です。
カードを見ると女教皇さんは白と黒の柱の間に座っていて、つまり白黒はっきりさせることを促しているんですが
女教皇さんの白黒って何かというと、
自分にとって絶対に譲れないというものが白、それ以外は黒です
絶対に譲れないもの、何より大切にしたいものをはっきりさせて、それを優先して方向性を決めなさい、っていうことですね。
なので、 体を鍛えようとして、今女教皇の立ち位置にいるとしたら
あなたが体を鍛える上でゆずれないことって何なの?
ということなんです。
とにかく、お金がかからないことという金銭面を重要視する人もいるし
専門的な知識も取り入れてしっかり結果を出したいという成果重視の人もいる
すぐにできるという手軽さとか時間重視の人もいる
絶対に人に気づかれないようにやりたいという人もいますよね。
お金がかからないということだったら、ウォーキングとか家でトレーニングという方向性がいいし
専門的な知識を取り入れて成果を出すことなら、ジムに行くとか専門知識がある人に聞くとか、とにかく人に教わりながらやっていく方向になると思うし
すぐにできることと言う手軽さ重視なら、ユーチューブを見ながら体を動かすとか、なんか器具を買うとか
人に気づかれないことなら、自宅でできることとか、パーソナルトレーニングで個別指導してもらうとか
譲れないことがはっきりすると、方向性が定まっていきますよね。
譲れないことをはっきりさせてそれを守るって当たり前のように思えますが、 それができていないことって意外に多くって
何かをやり始めたものの、それが自分に合わなくて途中で止めてしまったり
途中で止めることができればまだいいんだけど、止められなくて 何か違うなって思いながらやり続けていることもよくあります。
仕事なんかに多いですよね。
今の仕事が自分に合ってないなとか、楽しくないなとかやりがいを感じないと思いながら、でも辞めることもできずにずっと転職を迷ってたり・・
そもそも仕事でゆずれないことってなんなのかすらわかってないこともありますが、
その時点で、スタートして2番目のポジションから先に進めなくなってるんです。
仕事でもなんでも、何かをやる時に100%自分の思い通りになることなんてなくって
だけど自分の「ここだけは」っていう絶対に譲れないものが守れてたら、他のことは多少譲っても意外とやっていけるんですよね
逆にだいたいのことが思い通りにいってても、譲れないことが通らないともう嫌になっちゃう
人ってそういうものです。
だから女教皇は、あとで嫌にならないためにちゃんと自分で優先順位を持って方向性を決めることを教えてくれてて
で、その優先順位というのが
これだけは譲れませんっていう絶対的な感覚なんです。
みんなそうしてるからとか、そっちのほうが得だったから、みたいに
一般常識とか損得で決めちゃうと、この先ずっと「なんか違う」っていう思いがついてくる
そうなるとうまくいかないことに直面すると嫌になるのも当然。
譲れないものがはっきりしていて、それが守れているからこそ少々嫌なことがあっても乗り切って行けるんですよね。
だからね、スタートしてから2番目に女教皇があるっていうのはすごく意味があることだなって思います。
ではここからは例を挙げて他者を鑑定する場合のリーディングについて考察していきましょう。
今付き合っている彼の気持ちを知りたい
という悩みで女教皇が出たら。
彼の気持ちで女教皇ってどう読むんだろうって考えちゃうと、もうカードの意図と違ってきます。
マニュアルとかテンプレ方式でやりたい人はそれでいいんですがそれって目の前の相手を見てないので・・
女教皇の立ち位置は自分の譲れないものを白黒はっきり線を引いて「方向性を決めていくこと」なので
女教皇が出た時は相手の視点を「その問題で譲れないこと」に向けさせてあげることが大切です。
あなたは彼の気持ちをしれば解決すると思ってるけど、今の立ち位置は女教皇なので必要なのは
あなたが恋愛で譲れないことをはっきりさせて方向性を定めること
だと言ってるよ
ということなんです。
自分の恋愛で大切にしたいことを見ずに、彼の気持ちばっかり見てるからうまくいかないんだよ、というメッセージでもありますね。
だから恋愛で譲れないこと、何より大切にしたいことを相手に聞いていきましょう。
もし「恋愛で譲れないのはお互いに信じ合えることです」と言われたら
じゃあ彼の気持ちに振り回されている今の自分は、彼を信じてます?
っていうことですよね。
信じてたら、彼の気持ちを疑ったりしないので。
お互い信じあえる関係というのが、自分が感覚的に求めている譲れないものなのに、彼を信じることができないからこの人は悩んでいるんです。
そこが問題の本質。
だけどそこに気付いてないから彼の気持ちがわかればすっきりできると思い込んでいて、視点が彼主体になっちゃってます。
だから彼の気持ちに向かっている視点を「お互いに信じ合える関係」を作っていくという方向に向けてあげる
そうすると、彼の気持ちが知りたいならちゃんと彼に聞くとか、
不安だったらその気持ちを彼に打ち明けるとか
信じ合える関係ってそういうことなんじゃないかな~って思うし本当はそうありたいはずなんです。
でもそれができないから彼の気持ちを知れば解決すると思っていて、自分に要因があるとは思っていない。
だから女教皇は「自分の譲れないもの」「大切にしたいもの」が曖昧になってると教えてくれています。
彼はあなたのことをこう思ってますよって自分と彼以外の外野に言われても解決にはならないし、
一時は安心できるかもしれないけど、不安になるたびに占いを頼るようになってそこから依存する人も少なくないですよね。
女教皇が出たら、自分の譲れないことをはっきりさせて方向を決めていくことを覚えておいてくださいね!