こんにちは。
願望実現ラボ キョウコです。
タロット大アルカナ「女帝」について解説しています。
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タロット大アルカナ3番の女帝は、物語でいうなら自分の世界が横に広がっていく章(立ち位置)です。
2番の女教皇は大切にしたいこと、譲れないものをはっきりさせて、自分が進んでいく方向性を決めるポジションでしたが、女帝は
決めたことがさらに広がっていきます。
ここで大事なのが上を目指すのではなく横に広がっていくということ。
上を目指すっていうのは目標に向かうとか、成長していくとか、今よりさらに向上していくための努力や頑張りをすることですが女帝は上を目指してないので
努力とか頑張りはいらない、というより頑張ったらダメ
自然体でありのままで、いろんなことを試したり、人と交流したりなど、楽しんでいるだけで自分の世界が広がっていって
楽しい、好き、やりたい
が大きくなっていく段階です。
努力やがんばりが必要なのは次の皇帝の世界で、女帝はその1つ前のいわゆる土台作りとも言えて
何かを成し遂げるためには上を目指して努力することももちろん重要だけど、それは結局自分が好きでやりたいと思えることだからですよね。
自分の場所っていう土台がちゃんと固まっているからこそ上を目指すことができる。。
好きでもなくやりたいわけじゃないのに頑張って努力して、で、うまくいかなくて疲弊してる人は多いですが
土台がないのに頑張っていたら、ちょっとうまくいかないとぐらつくのは当然ですよね。
自分はそれが好きで、楽しいこともわかってて、だからやりたいんだ
という横の広がりが土台としてあるから、さらに上を目指して頑張ることができるし、多少のつまずきがあっても、踏ん張ることができる、
だからタロットの並びで、皇帝の前に女帝があるのってすごく大きな意味があって
この女帝の段階をすっ飛ばしていきなりエンジン全開で頑張ってやろうとしても、それではうまくいかないよって教えてくれるカードでもあります。
それがわかりやすい例が昨今の起業ブーム・・
起業したいという人が増えたことから強み発掘セミナーとか、起業塾といった場の需要が高まって、そこから自分を見つめなおす機会や起業のノウハウも手に入りやすくなりましたよね。
自分ができることで社会に貢献してそれが収入になるっていうチャンスが広がったので、それ自体はすごく素晴らしいことだなと思います。
だけど一方では、頑張ったけれど起業に至らなかったり、起業しても途中で辞めてしまう人も少なくない。
というより、そっちがほとんどです。
その要因の一つにあるのが、女帝の立ち位置。
ありのままに自然体で楽しんで、好き、やりたい、という土台ができていたかどうか、なんです。
起業ブームに乗っかって、とにかく何かで起業しようと「起業ありき」で自分にできそうなことを探して、そしてノウハウを求めて努力しているという人は
そもそもその仕事が好きで、楽しくて、やりたいことなんだ、という土台がないことがよくあります。
だけど
この仕事が好きだから、楽しさを知ってるからやってる
という人と
好きとかじゃないけど自分にできそうだからやってる
という人では
仕事がうまくいかなくて行き詰まった時に、どちらが踏ん張りが効くか?と聞かれたら、答えは決まってますよね。
うまくいかなくてしんどい、思い通りにならなくて辛い
だけど
この仕事は好きだし楽しいことを私は知ってる
これに勝る土台はありません。
これって起業とか仕事に限ったことじゃなくて、何かにつまづいてそこを離れるか悩んでいる人は
そもそも好きなことじゃない
やりたくてやってるわけじゃない
ということが多いです。
もちろん、好きじゃなくてもやりたいことじゃなくてもやらなきゃいけない時はあるし、そんなこと言ってる場合じゃないこともありますが
少なくとも女帝のカードが出たんだったら、好きなことだけやってたらいいしやりたくないことはやらなくていいんです。
頑張ってなくても、何も生み出してなくても、誰の役に立ってなくても、ありのまま、そのままの自分で楽しめばいい
という、生きていく上で当たり前なのに忘れがちなことに改めて目を向けさせてくれるポジションですね。
さて、、女帝は「ありのままの自分、自然体の自分を受け入れてただ楽しむ」そうすることで、自分の世界が広がっていくという立ち位置ですが
これって、母性なんです。
やりたくないことはやらなくていいよ
好きなことだけやって楽しく生きていたらいいよ
というお母さんの無償の愛のようなイメージ。
子どもって無条件に愛されることでありのままの自分を受け入れることができて自己肯定感が高まっていきますよね。
そして自分を肯定しているから、やりたいことを言葉にできるし失敗を恐れずに行動することができる。
だからありのままの自分でいいんだと感じられるのは、人生においてのすごく重要な土台なんです。
なので女帝のカードが出たときは
今自分はそのままの自分を受容して肯定する
という立ち位置にいるので、思いっきり自分を甘やかしてあげればいい。
タロットを引く時って
どうすればいいですか?っていう行動指針や
どうなりますか?という結果を知りたいことが多いのですが
そこで女帝が出たら
何もせずに自然に任せていればいい
ということだし
今はまだ行動や結果を重視する段階ではないんです。
ここで大事なのは
行動することで事態を変えていこうとしている視点とか、まだ起こっていない結果に向かっている視点から
今は自分の好きなことに目を向けて楽しめばいいんだという視点
に変えること。
自分が好きなことだからやりたい
楽しいからやりたいんだ
っていう土台がないまま進んでも、いつか行き詰まってしまうし、たとえ進むことができてもそこに幸福感は生まれませんよね。
行動のアクセルを踏み込む前に心のガソリンを満タンにしておく
女帝ってそんな立ち位置なんですよ!!