タロット占いの基本は少ない枚数でしっかりとリーディングをすることですが、ちょっと複雑な悩み事について占う場合は枚数が多いスプレッドが有効です。
今回は、複数枚のカードを展開したリーディング例をご紹介したいと思います。
目次
馬蹄形(ホースシュースプレッド)でのリーディング
タロット講座の生徒さんが自宅で占った内容を添削したものです。
※タロット講座の修了生は自宅で練習したものについてラインで質問していただけます!!
スプレッドは馬蹄形(ホースシュースプレッド)
馬蹄・・馬の蹄(ひづめ)の形にカードを展開したものですね。
ウェイト版で78枚すべて使用。
なかなか思ったように成績が伸びてこない「高校生の娘さんの勉強について」占ったそうです。
①過去 カップ3・R(R‥逆位置)
②現状 ソードクイーン・R
③未来 ワンド7・R
④本質 ワンド2
⑤環境 ソード7・R
⑥障害 ワンドペイジ・R
⑦結果 塔・R
⑧アドバイス ソードペイジ・R
カード個々の解説はこちらから
最初に全体を見る
まず気になるのは逆位置がめっちゃ多い。状況がスムーズにいっていないことがうかがえます。
大アルカナが1枚。そこまで大きな問題でもなさそう。
そして、ワンドとソードが3枚ずつと多く、ペンタクルが出ていません。
ワンドは自分を動かす火のエネルギー、そしてソードは思考のエネルギーです。
やる気は充分にあるし、よく頑張って勉強しているようですね。
だけど、成果をあらわすペンタクルが出てない。
やったことが形になっていかないのはしんどいでしょう。
次にカードを1枚ずつ見ていく
過去カップ3R 周りには仲間がいます。
だけど、リバースなので共に学びの苦労や成績アップの喜びとかを分かち合う関係性はつくってこれなかったようです。
未来がワンド7R 周りと争っています。
周りにいる人たちは仲間ではなくライバルで、蹴落とすべき相手になっていますね。
本質がワンド2 目標が見つからず、退屈している。
そもそも勉強する目的を見失っていることがこの問題の本質です。何のために勉強しているのか?
障害がワンドペイジR ワンドは情熱や直感など、行動力を駆り立てる力ですがペイジはまだ子どもで未熟です。
熱意はあるけどそれを行動のエネルギーとして使えていないようです。
このままいくと結果は塔 塔は必要な崩壊。積み上げてきたものが一気に崩れることで何かの気づきがあります。
が、やっぱり痛みを伴うので高校生にはしんどい結果といえますよね。
じゃあどうしたらいいの?でアドバイスがソードペイジR ここでもペイジで未熟です。
いろいろ考えてるようでもまだ未熟なのですぐに考え方が変わったり、思考に振り回されたりしてしまう。
もっと柔軟に考えることも必要かもしれません。
カードすべてからの情報を基に考察する
というわけで、以下は生徒さんとのやりとりの一部です。
リーディングのポイントはどの位置が大事かという視点
私はカードを複数枚出す時は、ここの位置が重要だなというポイントを持って見ます。
結局その問題の根っこってここですよという目線です。
この場合はいくつかありますが、やっぱり「本質」ワンド2です。
結局目標を見失っていて、しかも勉強おもろくない、がこの占いでのポイントですね。
そこがあってほかのカードを見れば、全体像が見えてきます。
つながりが見えることもあれば、本質とほかのカードが全く違っているなどの違和感とかも大事にしてくださいね。
どうでもいい私の感想
このカードの並びを見て、今の日本の受験事情とか学生の勉強のあり方を物語ってるな~と思いました。
私ももちろん受験を経験してきましたし、多少は勉強もしてきました。
だけど大人になってから思ったのは「もっと勉強すればよかった」ということ。
学歴をつければよかったとかいうのではなく、目標をもってそのために勉強するということをもっと経験すればよかったなと思うんです。
こういう思いを持っている人は多いのではないでしょうかね~~
もちろん今からでも遅くはないですよね^^
ではまた、わかりやすい例があればご紹介しまーす。
最後までお読みいただきありがとうございます^^