タロットでカードが逆さに出ることを逆位置とかリバースといいます。
逆に出ることはなんらかの意味があるという考え方ですが、この逆位置のとらえ方で迷っている人も多いのではないでしょうか。
タロット講座の受講生にも逆位置がいっぱい出たらもうお手上げですと苦手意識を感じる人が時々います。
ということで今回はこの逆位置について私のとらえ方を書いていきたいと思います。
目次
タロットの逆位置にはどういう意図があるのか
私がこれまで教わってきた先生方は逆位置のとらえ方はそれぞれで、タロット本を読んでもその解釈は様々でした。
そういったわけで「逆に出たらこうなる」という共通なものはないんでしょうね。
逆位置を取らない占い師さんもたくさんいるし。
そもそも共通の認識がないのだからこれが正しいとは言えないので、あくまで「私は」こう捉えてるということで読み進めていただければと思います。
逆位置は必要なのか?
私自身はこれまで学んだことからしっくりきたものをまとめて
マルセイユ版は逆位置は取らない
ウェイト版は逆位置を取る
(取る=採用する)
というところに落ち着いてます。
ただ、別に逆位置は取らなくてもいいとも思うんです。
ウェイト版の講座では逆位置と言う概念があるのだから、せっかく学ぶならそれも知っておく方が良いので逆位置についても伝えています。
だけど、そのせいでわからなくなるのであれば無理して取らなくてもいいとも伝えているので、取らない生徒さんもいますが全然問題なし。
やりやすい方でいいと思います。
カードが逆に出たら意味も逆になるの?
さて、まずお伝えしたいのがここ!
逆位置は意味が逆になるのではありません!
逆に出たら意味も逆になるという読み方は危険です。
カードが伝えてることと真逆なことを読み取ってしまうかもしれませんよね。
そして、そもそもカードは意味ではなく世界観で見るものなので、逆だからこう読むという考え方も違うかな~と思います。
逆位置があらわしていること
今回、逆位置について書いてみようと思ったのは、メルマガ読者さんからの質問がきっかけです。
10日間メール講座4日目「カードには良い悪いはない」から質問いただきました。
内容はこちら(一部抜粋です)
今日のメルマガ「カードに良い悪いはない」ですが、昨日まさに自分を占って「塔」のカードが出て不安になっていたところです。
今日メルマガを読んで心構えができました。
塔の逆位置の場合「少し長引く」などの解釈でいいのでしょうか?
塔 逆位置
カードに良い悪いはないのですが、それでも塔は一見ちょっと嫌だなと感じるカードですよね。
それが逆位置だとさらに嫌な予感がするかもしれません。
ただ、カードを解釈する上で大事なのはカードの持つ世界観です。
逆に出たからといってその世界観がひっくり返ることはありません。
だから私のとらえ方としては、正位置でも逆位置でもカードが示していることは同じだと思っています。
逆位置はエネルギーが弱まる
カードの世界観は常に変わらず、カードが示していることは正位置も逆位置も同じ。
では逆になることの意味は何かというと、エネルギーが下がっているとか、弱まっているとか、停滞しているというイメージです。
カード自体の世界は変わらないけれど、そこにいる自分のエネルギーが弱まってる
みたいな感じですかね。
そうなると、カードが示すことに気づかないとか、その世界を受け入れられないということが起こります。
例えば「塔」のカードの場合
「塔」のカードは、予期せぬこと(落雷)が起こって自分の積み上げたもの(塔)がいきなり壊されています。
だけどこの積み上げた塔は、実は間違った土台に建てたもの。
もう壊れるべくして壊れる時であり、新たに何かを見つけていくための必要な崩壊なんです。
とは言っても、自分がこれまで積み上げたものがいきなり無くなったら辛いですよね。
塔の世界はそんな辛さや痛さが伴うこともありますが、それでも先に進むためにはその痛みを受け入れることも必要だと教えてくれています。
ここまでは逆位置でも同じ。正逆関係なく、カードが示しているのはそういうことです。
塔が逆位置になると
逆位置に出た場合は、そこにいる自分のエネルギーが下がっています。
崩壊していくことを受け入れられないとか、崩壊してもあきらめずまた同じ建物を築こうとするとか。
塔は崩壊を受け入れることでリセットできて新たなものを作っていける世界なのですが、そこでうまく立ち回れないような感じです。
ねこちゃん
何かが壊れていく世界
今の状況がどうであれ、塔のカードが示しているのは「もう避けられない崩壊」そして「必要な崩壊」です。
何かが壊れて自分の意識がガラッと変わっていく世界にいます。
時には自分にとって望んでいないことが起こるかもしれませんが、そこから得るものがあるはずだし、何かを得ないといけないんです。
でなければただ苦痛なだけですよね。
そしてこれは逆位置でも同じことです。
ただ逆位置だと、その中で崩壊しないようにあがいたり、何も得ることのないただの痛手で終わったりするかもしれません。
何回も同じ失敗を繰り返したりとかありますよね。
逆位置に対する私のとらえ方(まとめ)
結局、正位置でも逆位置でもその世界を受け入れることが大事で、その世界でなすべきことをすることなんですよね。
そしてその中でどうするかはやっぱり自分しだい。
ただ、逆に出るとエネルギーが下がってるので、なすべきことに気づかない可能性は正位置よりも高いかな~とは思います。
そうなるとやっぱり事態が進むには時間はかかるかもしれないですね。
だけど、カードの向きがどうであっても、自分が今いる世界やそこでやるべきことは同じということは、それほど
正逆にこだわらなくてもいい
結局はこういうことだと思います。
大事なのはそれよりも、カードを見てその世界で為すべきことは何か?に目を向けることですよ!!