今回は苦手という声が多い「節制」のカードを例に、大アルカナの「思い通りにならない世界」についても書いてみました。
受講生さんが友達のことを鑑定したもので、相談内容は「仕事が続かない」です。
「仕事が続かない」という相談で「節制」
パート勤務でいくつか仕事に就いたものの、長続きしない。
自分に合う仕事ってなんなのかわからなくなってしまっている。
だけどお金は必要なので、働かないという選択肢はない。
どうしたらいいですか?
というご相談。
大アルカナ1枚引きで「節制」が出ました。
節制が苦手な人が多いのは、節制ってあいまいな世界だからだと思います。
こうですよ!!って言い切れないビミョーなカードなんです。
思い通りにならない世界
節制のカードの前に、大アルカナについてのプチ解説から。
大アルカナは大きく2つの世界に分けることができます。
思い通りに動ける世界 と 思い通りにならない世界 の2つ。(そこからさらに分けられます)
そして「節制」は思い通りにならない世界のカードです。
世の中にはがんばってもうまくいかないことはたくさんあるし、思い通りにならないことに直面することもありますよね。
思い通りにならないし無理な状況なら、いっそそれを受け入れたほうが時間や労力をムダにせずに済みます。
だけどそこで、うまくいく方法を求めて解決しようとすると・・
なので思い通りにならない時は、なんとかしようとしないほうがいいんです。
思い通りとはなんなのか
では、この相談者の思い通りとはなんなのでしょう?
それは
自分に合う仕事を見つけて、長く勤めること
ですね。
で、その思いは通らないよ、無理だよとカードは言ってます。
思い通りにならないのは「成長」したから
思い通りにならないと言われると、ネガティブなイメージに捉えるかもしれませんが、実はそうとは言えません。
なぜなら、思い通りにならないと感じるのは、自分の内側からの変容のサインだからです。
これまでの「思い」は今の自分には小さくなっていたり、目指す方向が違ってきたりしていること、
だから未来に向けて新たな思いや方向性を見つける世界にいるよという、無意識からのサインなんです。
節制の世界観
節制は2つのカップの液体を「混ぜ合わせ」ています。
思い通りにはならない、今のやり方では無理。
だから違うことを取り入れて、新たなものを作り出そうと模索しているところです。
自分に合う仕事を見つけて長く勤めるという思いはもう通らないので、違うことを足していく必要があるんですね。
そうなると、よくある質問
何を足すのかはカードからはわかりません。描かれてないので・・
ほんと、あいまいですよね。
だけど大事なのは、何を足すのかではなく、新たなものを作り出そうと模索すること。
思い通りではないけれど、今できるベストを探そうとすることなんです。
仕事が長続きせず、自分に合う仕事もわからなくなっているという相談ですが、
今は「節制」で、思い通りにならない世界にいます。
長続きする仕事を見つけることや、自分に合う仕事を知れば解決する問題ではないんですね。
そのやり方はもう無理なんです。
では何が必要なのか・・それは自身の変容です。
自分に合った長続きする仕事を見つけようとするのではなく「自分に合う仕事を見つけられる人」「1つの仕事を長く続けられる人」に自身が変容していくこと。
だけどそれは簡単ではない。だから節制の世界では時間をかけて模索していくんです。
・環境は満たされていないけど、楽しい仕事
・好きな仕事じゃないけど、環境は整っている職場
・時給、場所、拘束時間など、一番譲れない条件は満たしてくれる仕事
など、いろんなことを混ぜ合わせながら、今できるベストを探していく・・
だって今は思い通りにはならないだからしゃーないもん
そうやってできることをやっていくうちに、本当に求めるものが見えてきます。
まとめ
大アルカナは、22枚全てのカードで1つの大きな物語を構成しています。
・自分の思いを通すために動いていく
・成長して思いを手放していく
・思いを超えたゴールに向かう
この3部構成です。
個々のカードをしっかり理解することも大事ですが、全体を通した物語の中で今どこにいるのかという視点で見ることも同じく大切です。
節制はあいまいだから難しく感じるカードではありますが、そのあいまいな中で模索することが今は必要だよと教えてくれています。
「結局なにをすればいいんですか?」と、答えを求めてしまうと難しいんですよね〜〜
そもそも思い通りにならないんだから答えは出ない・・
そう思えたら、ちょっと節制のカードの世界が理解できるのではないでしょうか^^