今回はタロットで深いリーディングをするためには欠かせない「意識」についてお話ししたいと思います。
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タロットで展開するスプレッドには「潜在意識」「顕在意識」というポジションが設定されているものが多いですよね。
ほかにも、希望とか怖れというポジションもありますが、これも無意識に望んでいることや怖れていることを知るために設定されています。
それだけタロットは意識、とくに無意識に重きを置いているんですが、なぜかと言うと
無意識にこそ問題の本質があるから
だからカードを読む時に大事なのは、その問題に対する「無意識」の部分に目を向けることなんです。
私達の意識には、自覚している顕在意識と自覚できない潜在意識があります。
割合で分けると顕在意識よりも潜在意識のほうが圧倒的に多くて
顕在意識が5%以下、潜在意識が95%以上を占めるのですが
最近では顕在意識は1%未満で、ほぼ100%が潜在意識とも言われています。
つまり、私達は自分で意識して行動しているように思っているけど、実は潜在意識に沿って無意識に行動を決めているということですね。
例えば
「明日は休みだから一日かけて家を片付けるぞ」と決めていたのに、結局ダラダラ過ごして片付けないままに休みが終わってしまった
とか。
ありませんか?
これは片付けようと決めていたのは顕在意識だけで潜在意識は違っていたからなんです。
顕在意識では片付けるつもりでも、潜在意識は面倒くさいとか、休みの日はゆっくりしたいなど
片付けないほうがいい
って判断したので、結局片付けないことを選んでダラダラするという行動を取ったんですね。
このように、私達の日々の行動は潜在意識に沿って判断して決めているので、今、目の前にある現実は自分が選択して行動した結果なんです。
だけど自覚できるのは顕在意識のほうなので「片付けをせずにダラダラ過ごしてしまった」という結果しか見えてなくて
何でやらなかったんだろう
私はどうしてこうなんだろう
と自分を責めたり
休みが少ないから疲れて片付けられないんだ
など職場環境のせいにしたりして、自分が決めてそうしたにもかかわらず自分ではどうすることもできない問題のように受け取ってしまいます。
これは恋愛、仕事、人間関係、お金、家族のことなど、どんな問題でも同じで
現実は常に自分の潜在意識に沿って選択したことから作り出しているのに、その自覚がないので、問題が起こったら
なんでこうなったの?
どうすればいい?
この先どうなる?
といった
原因やアドバイス、未来ばかりが気になって、自分の潜在意識を振り返ろうとはなかなかならないんです。
ただ、原因やアドバイスを求めてもそれは顕在意識1%の影響力にすぎず、
結局、潜在意識が変わらない限り、ずっと思い通りにならない現実が続いていくことになります。
だから本当に知るべきなのは1%の意識が求めている答えではなく99%の潜在意識なんですね。
でも自覚のない潜在意識を知るってどういうことかと言うと、それは「言語化」するということです。
潜在意識ではこう思ってるよとか、こっちに進もうとしてるんだなとか。
言語化することで形になりますよね。
そしてタロットが果たしてくれる大きな役割の1つが、この潜在意識の「言語化」を手助けしてくれるところにあるんです。
タロットって一般的には、原因・アドバイス・未来を教えてくれるものというイメージだけど、
本当は
見えていない潜在意識をカードを通すことで視覚化して、そして言語化する糸口になるすごいツールなんです。
だから、カードを読むときには、質問の答えとして解釈しようとするのではなく
この人は
本当は何に悩んでいるんだろう
どうして今の問題を作り出しているんだろう
という視点から見ることが大切なんですね。
もちろんタロットは知りたいことを何でも教えてくれるものだという捉え方をすることも、間違いではありません。
それを求める人がいるわけだし、むしろそっちのほうが需要は大きいとは思います。
だけど、問題の本質を知るためにタロットを使いたい、深いリーディングがしたい
という人はぜひ今回の内容を意識してカードを見ることをやってみてくださいね!