タロットにはカードそれぞれが持つ世界観があり、その世界観を理解することが大切です。
カードの意味を覚えて質問に当てはめて占うやり方には世界観はありません。
暗記が苦手だからタロットは無理だという声もよく聞きますが、言い換えると世界観を理解すれば意味を暗記する必要はないわけです。
ただここで湧いてくる疑問・・
ねこちゃん
ですよね。漠然としてますもんね。
意味を暗記して質問に当てはめる占い方
意味を覚える占い方は暗記さえすればいいのだから、習得も早いような気もしますが実はそうではないんです。
というのも悩みは無限にあるからです。恋愛・仕事・人間関係・引っ越し・進路・・ほか多数。
意味を覚える占い方は例えばこのカードが恋愛で出たらこういう意味、仕事だとこういう意味、という暗記からカードを読みます。
だけど人の悩みは恋愛と仕事だけではないので、ほかにも引っ越しならこういう意味、子育てなら・・受験なら・・
そして恋愛でも、片思いなら・・両想いなら・・復縁なら・・不倫なら・・
様々なパターンを必死で暗記して、そこからは質問に対して覚えた意味を「当てはめる」という占い方ですね。
そうなると、覚えた意味の中から質問に当てはまるものが見つからないと
わからない、読めない
となってしまいます。
カードを世界観から理解する占い方
世界観を理解する占い方は、どんな質問でもそのカードの世界観の視点から見つめます。
質問によって読み方が変わることはないんです。
そして世界観はカードに描かれています。
例えばウェイト版の女教皇のカードを見てみましょう。
女教皇は黒と白の柱の間に腰を掛け、まっすぐ前を見つめています。
背後にはザクロの模様の幕があり向こう側を隠しています。
そしてふところに巻物をこちらも隠すように持っていますね。
この女教皇さんにとって何より大切なものがふところにそっと持っているTORAと書かれた巻物です。
この巻物に書かれたことは自分にとって守るべきものであり、これを侵すことは許されません。
巻物に書かれたことが自分にとって絶対的!つまり「白」ですね。
これを侵すことは自分にとって「黒」なわけです。
そしてザクロ模様の幕の向こう側は神聖な領域なので隠しています。
幕の向こうは自分にとって「白」の領域、聖域なんです。
女教皇さんはこのように自分にとっての絶対的な領域を守るため、白黒ではっきりと線を引いています。
つまりこのカードは、自分にとっての領域を守りなさいと伝えているわけです。線を引きなさいと。
もちろん何が大切なのか、絶対に譲れないものは人によって違います。
だからこそ「自分にとって」であり、感覚なんです。
人から見たら理解されないことでも自分にとっては譲れないことってありますよね。
理屈ではなく、感覚で線を引く。
女教皇が出たら、その占いの内容が恋愛でも仕事でも、引っ越しでも人間関係でもなんでもカードが伝えていることは同じです。
それを守れば答えは見つかるよね~
何が大切かがわからないならしっかり感覚使って線引きしなさいよ
ていうか自分にとって絶対に譲れないものを譲ってるからこんなことで悩むんやで
女教皇
ねこちゃん
タロット占いは「カード」を使った占いです
このようにカードにはそれぞれ世界があり、それを理解すればどんな質問で占ってもカードが伝えていることはいつも同じです。
質問によってカードの読み方が変わることはありません。
タロット占いがカードを使った占いである限り、何よりカードを重視することが大切です。
暗記に疲れて、カードが読めないとあきらめるのはもったいない!
タロットは占えるようになれたら楽しいだろうな~というイメージかもしれないですが、実はこの世界観を学ぶ段階がめちゃめちゃ楽しいんですよ。
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