タロット大アルカナ「塔」について

こんにちは

願望実現ラボ キョウコです。

今回はタロット大アルカナシリーズから「塔」についてお話しします。

動画で見たい方はこちらから↓

タロット大アルカナは22枚のカード全部を通して1つの物語を構成していて、その時提示されたカードはあなたの今いる立ち位置、

「物語の中で言うなら今どの章にいるのか」ということを教えてくれています。

 

塔のカードが出た時は「今、自分は物語でいうと塔の章にいる」ということなのですが

塔は、何かが崩れていく「崩壊」「リセット」の世界です。

カードを見ると、高い建物に雷が落ちて建物が燃えていますね。

そして建物の中にいたであろう2人の人物が投げ出されています。

ここで大事なのは、自分でもういらないからと壊したわけではなく、落雷によって「壊された」んです。

しかも落雷っていきなりですよね。

 

つまり、塔って自分の積み上げたものが突然壊されていくんだけど、もうその崩壊は止められないし、どうすることもできないという世界なんです。

だから塔のカードが出る時は、本人にとってしんどい状況であることが多いと思います。

 

さらに、この崩壊は「土台」からの崩壊です。

なんでかというと、リセットのため。

いきなり壊されて本人にとってはしんどいかもしれないけど、そもそも間違った土台の上に積み上げてきたから今の問題が起こっていて、

もう根っこから全部壊さなきゃこの問題は解決しないよ

って教えてくれている必要な崩壊。

 

例えるなら

ブラック企業で無理して働いていたら、ある日突然体を壊して働けなくなった、みたいな。

強制的に人生の方向転換を迫られるような事態。

 

体を壊して動けないという状態が落雷。リセットのための一撃なんです。

これって、体調がよくなればそれで解決じゃないですよね。

ブラック企業で働いてるっていう根っこが変わらない限り、また体調は悪くなります。

 

もう1つ、具体例を挙げますね

人間関係について

もう長い付き合いの友人がいる。

その友人は言葉がきつくて、時々言われたことで傷ついたり腹が立ったりすることがある。

 

一緒にいて楽しいこともあるので付き合いを続けてきたけど、きついことを言われるたびにモヤモヤしてしまう。

カードを引いて「塔」が出た場合。

 

これって、一見、友人が原因のように思われますが、実はそうじゃないですよね

「私ががまんすればいい」「長い付き合いだし」って本音を言わず自分を抑えることで場を収めようとしていることがこの問題の根っこなんです。

だから

そのやり方で作られた友人関係ってもう崩壊しているよ

って教えてくれています。

 

ただカードは、その友人と縁を切るとか距離をおくことを勧めているわけではないんです。

友人と疎遠になるっていうのも解決策かもしれないけど、それだけじゃなく、根っこが変わらない限りまた同じような人間関係を築いてしまうので

本当にリセットすべきなのは、自分の人間関係に対する根っこの「あり方」のほうですよね。

「人間関係はこうするべき」って思っていた価値観が、何かのきっかけでガラガラ崩れて「今まで信じていたものが根っこから違ったんだ」って気づく瞬間が塔なんです。

 

こういう“突然の崩壊”ってしんどいんだけど、そのあとには次のステージが始まります。

自分がしんどい状態のときは、それを回避したくなるものなので、多くの場合は「根本」ではなく「表面」だけを変えて、なんとか状況を改善しようとします。

タロットを引くときに「どうすればいいですか?」と質問するのは、実はその典型的なパターンです。

だけど、本質的な原因に目を向けない限り、結局は同じような問題を繰り返します。

「どうすればいい?」という問いに対して塔が出たなら、それは“具体的な解決方法”を示しているのではなくて、「根本からリセットする時が来た」というメッセージなんです。

 

塔は一見「怖いカード」と思われがちですが、実はそうではありません。

壊れていくのは、もう不要になった古い価値観やあり方です。

そして大アルカナの流れでいえば、塔の次には「星」が待っています。

星は「希望」「本来の自分に立ち返る」ことを示すカードです。

だから、塔は終わりではなく、不要なものがリセットされて、本来の自分へと進むための通過点なんです。

 

プロを目指す人は、このカードを恐怖として捉えたり避けるための方法を伝えるのではなく、

「必要なリセット」として捉え、次のステージに進めるようにサポートしてあげてくださいね!!