タロット大アルカナ「教皇」について

こんにちは。
願望実現ラボ キョウコです。

今回はタロット大アルカナ「教皇」について。

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教皇は以前は「法王」という名称が一般的でしたが、現在は政府がローマ法王ではなく、ローマ教皇と呼称を変更。
そのため、ここでも「教皇」で統一しています。

 

タロット大アルカナは22枚のカード全部を通じて1つの物語を構成しているのですが、その物語の中で教皇は、正しさとか社会性を身につけていく場面。

思いきり社会と関わっていくことが求められる世界です。

教皇は、キリスト教カトリックの最上位の立場にある方で、カードには教皇が信者に神の教えを説いている場面が描かれています。

神って何より正しい絶対的な存在ですよね。

教皇のカードは自分の正しさをはっきりさせてそこを目指していく世界なんです。

 

なので、今の問題に対して

正しいほうを選ぶ
ダメだと思うことはやらない

ということなんですが、ただ正しさって人それぞれなので曖昧ですよね。

だから神の存在があるんです。

 

ここで言う正しさとは

神さまにお伺いを立てたらこう言われるだろうな

みたいな、自分が心から信じる正しさで、

「自分がこうしたい」ではなく「こうするのが正しい」と思える、自分の中の善良な考えを優先する世界なんです。

 

例えば、赤信号で車が来てないから渡っちゃえって渡ったことは誰でも一度はあるんじゃないかと思うのですが、

赤は渡っちゃいけないのは誰だってわかってますよね。

でも車がまったく来てないし、みんな渡ってるし、急いでるんだから仕方ない

とか、言い訳して都合よく解釈することで自分の行いを正当化してダメだけどやっちゃうっていう状態になっています。

 

教皇というのはこれと真逆の立ち位置で、言い訳は通じない世界なんです。

どんな言い訳しても都合よく解釈してもダメなものはダメだよっていう道徳とかモラルとか。

誰も見てなくてもお天道さまが見てるよ
神さまは見てるからバチが当たるよ

みたいな、良心に従って行動を決めるポジション。

 

もし神様が見てたとしたら赤信号で渡るでしょうか?

バチが当たりそうだから信号は守りますよね?

それは心から信じる正しさや良心に従うとしたら「信号は守るべき」だと思ってるからです。

教皇ってそんな自分の正しさというものに目を向けることを教えてくれるカードなんです。

 

魔術師のように自由に思うようにやればいいではなくて、自分がこうしたいという思いがあっても、

でもそれはやらない方がいいと良心が咎めるならやっちゃダメだし

逆にやりたくないと感じていても

道徳的に考えればやるべきだと思うならやらなきゃいけない

 

どうしたいのかでなく、どうするのが正しいのかで決める

というようなモラル、道徳心、善良な判断をする世界なので良心が痛むことはやっちゃダメで

大アルカナの物語でいうと、善悪の分別とか良心というものが、自分の中で芽生えて育っていく段階で、社会性を身につけて、人間関係を学んでいくポジションにあたります。

 

具体例をあげて考えてみましょう

転職しようか迷ってるけど周りに迷惑をかけることになるのでなかなか決心できない。

どうしたらいい?

という質問で教皇が出た場合。

 

大アルカナのリーディングで大切なのは、質問に答えることではなく「そのカードのポジションに今自分はいる」という視点で見ることです。

今自分は大アルカナという物語の中で教皇の章にいる、と捉えて、教皇のカードの視点から問題を見つめなおすということですね。

教皇の章に今いるということは、問題に対して善悪という視点から見てみることや、自分の良心に問いかけることが大切なんです。

 

なので転職することについて、自分がどうしたいのかではなくて、

人として正しい行いをするとしたらどうするべきなのか

みたいな考え方をしてみる

 

自分としては転職をしたい、新しい環境で自分の力を試してみたいと思っている

として、

だけど人として正しいことと言われると、今の職場でたくさんのことを教わって、ここまで育ててもらったのに急にやめますってどうなんだろう

とか

誰かの紹介という形で入社していて、今辞めることは紹介してくれた人の顔をつぶすことになる

という思いがあった場合

 

もし自分がどうしたいのかで決めればいいと言われたとしたら、転職一択になるかと思いますが

教皇は心から正しいと思えることを見つけて目指していくというモラルとか道徳とか良心を重視する世界なので、感じ方は人それぞれとはいえ、

おそらく多くの人は辞めたいけれど今は辞めるべきではないと感じるかと思います。

 

もしそう思ったのであればやっぱり今は転職しないということが教皇からのメッセージになるし、

でも同じ状況にあっても、やる気がなくなっている自分がこのまま今の職場にいることは申し訳ないし、周りに失礼だと感じて

続けることの方が心が痛むというのなら、辞めるという選択になりますね。

 

ここで大事なのは転職するかどうかの選択を教皇から読み取るのではないということです

「教皇が出たら転職するかしないかどっちになるんだろ」とか考えてたら、もう読み手の主観でしかありません。

 

答えを読み取ろうとするのではなく、教皇の視点から問題を見て、自分にとっての正しさを見つめる。

そして、良心に沿って答えを決める。

これを忘れないでくださいね〜!!