【未来を知るだけじゃもったいない】未来を占う時に必要な「視点」とは?

 

タロット鑑定をしていると、こんな質問が多いですよね?

彼とこの先うまくいきますか?

転職したら成功しますか?

今の仕事、続けても大丈夫ですか?

どれも“ 未来” に関するもの

 

もちろん、未来を知ることはタロットの大きな魅力のひとつです。

だけど、本当に大事なのは

「その未来がどうなるか」よりも

「なぜその未来が見えているのか」なんです。

 

なぜ「その未来」が出てきたのか?


たとえば、恋愛の相談で「彼とどうなりますか?」と聞かれて、タロット
を展開した結果、ちょっと難しそうなカードが出たとします。

もちろん「うまくいかないですね」とカードに出たことをそのまま伝えることが大切なんだけど、タロットの示す未来はあくまで可能性の問題。

「今のままだとこうなりそうですよ」という現時点から見た予測であって、

そこに出た未来は“今の状態”がつくり出しているんです。

 

だからこそ、

なぜこのカードが出たのか?

という視点を持つことで、その人の内側にある深い部分が見えてくることがあります。

 

たとえば、こんな無意識のパターン

彼とこの先うまくいきますか?

という質問でカードを引いて「ソード9」が出た場合

ソード9は、眠れないくらい悩んでいます。

だけど剣は自分には刺さっていませんよね

つまり、実際に何かが起きているわけではない。

何か問題が起こって悩んでいるのではなく、最悪のシナリオを頭の中で作り出して悩んでいる状態。

要は考えすぎ、なんです。

 

なので、問題なのは「彼との関係そのもの」ではなく、自分の中にある「不安」のほうで

その背景には、過去の辛い経験から作られた思い込みや、またあんなことが起きるんじゃないか、という怖れがあります

 

一例をあげると

「どうせうまくいかない」という思い込み

「私は愛される価値がない」という思い込み
人に裏切られた経験から「また裏切られるんじゃないか」という怖れ

こうして知らないうちに、思い込みや怖れに沿った現実をつくり出していることも多いんです。

 

タロットは「未来を当てる道具」ではない


タロットが映し出してくれるのは
その人の中にある意識のパターン思い込み

つまり、タロットは単なる「未来予測」ではなく、自分を知るためのツールでもあるんです。

未来は決まっていない
今の意識が変われば、未来も変わっていく

この視点を持つだけで、鑑定の深さはめちゃめちゃ変わります。

 

答えを与えるより「気づき」を届けよう


プロとして活動している人も、これからプロを目指す人も、
ぜひ大切にしてほしいのがこの視点です。

なぜそのカードが出たのか?

その背景にどんな感情や思い込みがあるのか?

どうすれば意識を整えて現実を変えていけるのか?

 

答えを与えるのではなく、お客さまが 気づきを得て自分で答えを出せるようになること!

それが、深いタロットリーディングの醍醐味だと私は思います。