タロットカードの２つの到達点「正義」「世界」の違いとは？

タロットには人生の大きな物語が描かれていますが、物語のゴールとなる到達点は

ワールド（世界）です。

自分の世界が完成して、その真ん中でダンスを踊っている人物が描かれています。

そして実は、タロットにはワールドのほかにもう１つ到達点があります。

それは・・

「正義」です。

今回はこの２つの到達点についてのお話しです。

タロットの到達点は２つある

正義とワールドはどちらも到達点ですが、この２つは大きく違います。

ではどこが違うのでしょう？

ざっくりいうと

思い通りの到達が「正義」、思い通りではない到達が「ワールド」

読んで字のごとく、自分の「思い」が通った到達点は正義、「思い」が通らない到達点がワールドです。

正義の到達点

ほとんどの人が目指すのは正義の「思い通り」の到達点ですね。

もちろんこれは当然ですよね。

ワールドの到達点

一方、ワールドの到達は「思い通り」ではありません。

ということは「あれが欲しい」「こうなりたい」という思いが通用しない、叶わないということです。

こう思うのも当然ですよね。

だけどここで大事なのが、ワールドの「思い通りではない到達」というのは

「思い」を手放した先にある到達点

ということです。

「思い」とはなんなのか

ここでの思いとは、欲、観念のこと。

あれが欲しい、こうなりたいというのは「欲」ですね。

そして欲の根本にあるのは「観念」です。

例えば「お金が欲しい」という思い。

お金が欲しいのは「欲」ですが、その根本にあるのは観念です。

「お金があれば幸せになれる」とか
「お金がない人は負け組だ」とか
「世の中お金だ」とか

こういった観念に基づいて欲求が生まれます。

正義は欲や観念をもとに行動してきたことの結果があらわれる世界

つまり、思いを通してきた到達点ということですね。

欲を満たした先にあるもの

欲を満たすために行動して、それが結果として現れるのが正義の世界です。

だけど欲を満たすことを原動力にすると、手に入れたものに執着したり、もっと、もっと、とさらに上を目指したり。

心が満たされることはありません。

欲を手放した先にあるもの

欲を手放すということは、ある意味目指すべき目標がなくなるということです。

あれが欲しい、こうなりたいを手放すということね。

そうすると、自分の思い通りではなくなります。

ではどうなるのか？

「思い」を超えた、思ってもみなかった到達点が見えてきます。

これがワールドの到達点です。

欲を手放した先にある、心が満たされる世界ですね。

思い通りの世界と思いが通らない世界

思い通りになっている時ってもちろん気分がいいし、ハッピーな状態だと言えます。

ただ、自分の「思い」の範囲内でのハッピーです。

思いを手放すと、その範囲を超えてこれまでには見えなかった本当の希望が見えてきます。

よく耳にする話ですが

・お金が欲しいという望みが叶って思い通りになったら、確かにうれしいけどなんか満たされない

・お金に振り回されてる自分に気づいたら、本当に大事なのは家族なんだとわかった

みたいな感じですね。

思ってたゴールと違うけど、結果的にはこれでよかったなと思うことってけっこうありませんか？

どちらも大事な世界

さて、こういうふうに書いてしまうと、正義の到達点はよろしくないもののように思われるかもしれません。

が、、それは違いますよ～～！！

カードに良い悪いはないし、そのまま受け取るだけでいいんです。

正義のカードを引いたのなら、自分の思いを通すために行動してきたことの結果を得るということ。

欲しいもののために頑張って行動することって大事な経験ですよね。

この経験から得たものがあるから、ワールドの到達点にも向かえます。

頑張って行動してきた結果が「正義」、気がつけばたどり着いているゴールが「ワールド」

ということです。

ただいずれにしても、一つの到達点にたどり着くまでにはそこに至る道のりと経験があって

正義までの道のりと、ワールドまでの道のりはまったく違うんです。

どちらが正しいとかではないですが、違いを意識してカードを見ると深いリーディングになるかと思いますよ！！