タロットの勉強していると、友達や家族など周りの人から「占って」と言われることが多いと思います。
もちろん練習にもなるのでおおいに占わせてもらっちゃいましょう。
ただ自分以外の人を占うときって当たり前ですが最初はかなり緊張します。
自分のことと違って情報がない分、カードが示していることがわからないというのが大きいようですね。
この前も生徒さんと話してたのですが、自分を占う場合とちがって「ちゃんと」占わなきゃいけないと思うと言っていました。
ちゃんと良い方向に導いて
ちゃんと答えを見つけて
ちゃんと納得してもらう
そんなふうに思うそうです。
これよーくわかります。わかるんですが・・
というよりここを目指しちゃダメなんですよ~
キョウコ
では、それはなぜなのでしょう?
タロット占いはカードを信頼するからこそ成立する
まず何より大前提として
タロットはカードありきの占い
であることを覚えておいてくださいね。これはいつでもどんな場合でも。
カードありきということはカードに出たこと、カードが示していることを優先するということで、もし相手の言うこととカードに食い違いがあったとしても、占う側はカードを信用するということです。
当然、それは相手にとって望んでいないものだったり、まったく自覚のない場合もあり得ます。
だけど、本人が気づいていないことを教えてくれるからこそカードを引く意味があると言えますよね。
だからここで大事なのは「カードに出たことをそのまま伝える」ということなんです。
自分の主観やエゴを押し付けないために気をつけること
良い方向に導きたい
答えを見つける手伝いがしたい
納得してもらいたい
これは誰もが感じることだと思います。
だけど自分以外の人を占う時にこれを目指してしまうと、場合によってはちょっと・・いやかなり危険!
というのもそもそも「良い方向」ってなんじゃらほい?ということなんです。
誰から見ての良い方向なのでしょうか?
身近な例ですが、以前タロットグループ講座のリーディング練習で、1人の生徒さんのことをみんなで占ったことがあったんですね。
生徒さん1
断ってるんだけどなかなかあきらめてくれない
お話しの内容を聞くと「それ絶対受けた方がいいやん」「なんで嫌なの?」と、思うような大変いいお話しだったんです。
で、断る理由もはっきりしたものでもない。
この時点で周りの生徒さん達は、こんなにいいお話しなのにそれを受けないということは失敗を怖れてるとか、挑戦を避けてるという目線になってました。
そこからそれぞれ占っていったわけですが、カードの読みが
「納得してお話を受けるためにどうするべきか」
「どうして前向きに挑戦できないのか」
みたいな解釈になっていくんです。
そして、その話を受けるためのアドバイス的な占いに・・すべては「良い方向」に導いてあげたいから。
だけどこれは、占う側から見た「良い方向」なんですよね。
そうなると、カードをそのまま見ること伝えることができません。占う側の主観が入った占いです。
キョウコ
生徒さん2.3
答えを見つけてもらいたい、納得してもらいたい、これも同じことです。
これは占う側の希望であり、これを目指してしまうと自分の主観の押し付けになりかねません。
占う側はカードをそのまま見て、カードからの今必要なメッセージを伝えること。
すぐに答えが出せないこともあれば、わかってても納得できないこともあります。
自分の中に落とし込むまでに時間が必要なこともありますよね。
そしてそれをどう受け取ってそこからどうなのかは占いを受ける本人しだいなんです。
だからこそどんな相手でもどんな質問で占ってもカードを信頼してそのまま見るだけです。
結局自分を占うのも相手を占うのも同じなんですよね~^^
「ちゃんと」を目指す必要はないんですよ!!