一般的にタロットカードは事態を好転させる方法を知りたくて使うことが多いと思います。
とくに、今の状況が自分にとって望ましくない場合は「どうすれば良くなるのか?」を教えてほしいものですよね。
だけど、タロットリーディングで大切なことは「状況を良くする方法」としてカードを読まないことです。
状況を良くする解決法を知るために占ったとしても「無理ですよ」と言われることもあります。
さて、それはどういうことでしょうか?
目次
タロットの力のカードが出たら「無理」を受け入れる時
実際に「無理ですよ」を示すカードとは・・
代表格はこれです。
力(ウェイト版)
力(マルセイユ版)
力のカードは、素手でライオンを手なずけるという絶対に「無理」なことをしています。
今、あなたが望んでいることは「素手でライオンに立ち向かう」ような不可能なことですよ・・という感じですね。
ただ、あきらめることを促しているのではなく、力のカードはあくまで「無理」だと自覚することです。
そして、自覚してそこから始まる世界への入り口でもあります。
タロット占いで彼との復縁を見た場合
例えば、別れた彼との復縁についてカードを引いたとします。
当然ですがここで望むのは「復縁できますよという答え」や「復縁するための方法」ですよね。
そこで、力のカードが出た場合。
復縁は無理、少なくとも「今のままでは無理」だということです。
ここでありがちなのが、ネガティブなイメージのカードが出ると、それを受け入れらずに何度もカードを引いたり、無理を可能にするためのアドバイスを占ったりしちゃうんですね。
ねこちゃん
キョウコ
力のカードは「無理」ということを受け入れて始まる世界への入り口なので、彼との復縁は今のままでは無理なんだと受け入れてそこから始まる世界があるということです。
今のままでは無理を受け入れたからこそ、どうして無理なんだろうという視点を持つことができます。
そこから、自分を変えようと思えることもあれば、あきらめて次に行こうと思うこともあるし、これまでには思いつかなかった方法が見えてくるかもしれません。
だけど、彼と復縁するという目的だけにとらわれていると、違う視点を持つことはないですよね。
思い通りにならないということを受け入れたからこそ見えてくるものもある
無理なんだということを受け入れることは時にはつらいかもしれません。
とくにこだわりが強ければ強いほど、なかなか受け入れたくないものだと思います。
だけどそこを受け入れない限り、いつまでも立ち止まってしまうこともありますよね。
思い通りにならないことを思い通りにしようとするから悩むのです。
だからもしタロットがネガティブなことを示しているように思えても、そのまま読むことが本当の意味での「解決法」とも言えます。
うまくいく時もあれば、思い通りにならないときもある
そもそも人生には自分の思い通りになることと、思い通りにならないことがありますよね。
すべてが思っている方向に進んでいるように感じられる順調な時もあれば、何をやってもうまくいかないと感じる時もあるし、
自分の努力やがんばりしだいで変えられることもあれば、がんばってもどうすることもできない時だってあります。
「思い通りにならない」「どうすることもできない」ということを受け入れた方がいい時もあるし、なんなら受け入れるしかない状況の時もあって、
もう自分の「思い」は通らないんだと受け入れたからこそ、先に進めることもよくあるものです。
そして、それはタロットカードの世界でも同じこと。
どうしても占いには「うまくいく方法」「良くする方法」を求めてしまいますが、自分の思い通りにならないことだってあります。
つまり「無理ですね」とカードに言われることもあるんです。
けっこうバッサリと斬られます。
だからこそタロットカードを読む時は、どうすることもできないこともあるという視点を持つことも必要です。
現実をしっかり見つめる
ということですね。
タロット講座の生徒さんでも、とくに自分以外の人を占う場合にどのカードが出ても「うまくいく方法」として読んでしまいがちです。
相手の状況を良くしてあげたい、悩みを解消してあげたいという思いから「思い通りにならない」という視点を無意識に避けてしまうんです。
そうなると、カードが「無理ですね」ということを示しているととたんに読めなくなったりします。
これは相手のためを思っているようで、実は本当のカードのメッセージを読み取れていないんですね。
だからこそ、タロットを状況を良くするためのものとして解釈しないことが大事です。
無理だというカードが出れば、無理なんだとそのまま読む。
ただそれだけ、なのにここが難しいんですよね~^^