タロットを学び始めた人の多くが、最初にぶつかる壁、
それはこれですよね!!
本を読んで、解説をノートにまとめ、正位置・逆位置を暗記。
だけどいざスプレッドを展開すると、手が止まってしまう・・
「これ、どう読めばいいのかわからない」
「何を伝えたらいいか言葉が出てこない」
「カード同士のつながりが見えない」
これは誰もが通る道だと思います。
私も何度も通りました。
でもこれはあなたの理解力が足りないわけでも、感覚が鈍いわけでもありません。
「意味を覚える=カードが読める」ではない
まず最初にお伝えしたいのは「カードの意味を覚えること」と「カードを読めること」は
まったく別のスキル だということ。
もちろん、意味を知らないと読めません。
でも、意味を覚えただけでは、深いリーディングにはつながらないんです。
というより、本当にカードを読めるようになるには、
覚えた意味はいったん置いといて「今、なぜこのカードが出たのか?」と考える視点
が必要になります。
タロットは“答え”ではなく“問い”の道具
そもそもタロットカードは、未来を「当てる」ためのツールではありません。
タロットが本当に力を発揮するのは、その人の内側にある「無意識」や「思い込み」を映し出すとき!
だから重要なのは、カードの意味そのものよりも
「どの意識の層を見ようとしているのか」という視点です。
たとえば「カップの5」のカード
このカードは「喪失感」とか「後悔」というキーワードが出てくることが多いかなと思うんですが、それが意味するのは1つじゃありません。
- 今、まさに何かを失っているのかもしれない
- 過去の喪失感が今に影響しているかもしれない
- うまくいかないことばかり見てしまう「心の癖」が問題の本質かもしれない
タロットって、問いと視点によって表情を変えるんです。
読めないのではなく「見方を知らないだけ」
だから、もし今「意味は覚えたのに、読めない」と感じているとしたら、それはあなたに才能がないからでも、感覚が鈍いからでもありません。
ただ単に、
- どう問いを立てればいいか
- 無意識をどう見ればいいか
- どの視点でカードを見るべきか
その“見方”をまだ誰からも教わっていないだけなんです。
タロットを「当てる道具」から「気づきを引き出すツール」へ
タロットは未来を言い当てる道具ではなく「自分でも気づいていないこと」を映し出すための鏡のようなもの。
その人の中にある「本当のテーマ」や「抑えていた感情」、「ずっと繰り返してしまう思考パターン」などを視覚化し、言語化していくツールです。
そう捉えると、カードの意味だけではなく、『カードを見る視点』『問う力』そして『知識(無意識や脳・感情のしくみ)』が本当に大事なんですよね。
「カードの意味を覚えたのに読めない」という壁にぶつかったとしても、決して間違った方向に進んでいるわけではありません。
その壁を越えるためには、今度は
意味を覚えるフェーズから、視点を選ぶフェーズ
へと移るタイミングです。
「これってどういう意味だったっけ?」って考えるだけでなく「なぜこのカードが出たんだろう?」という視点でカードを見ることで、あなたのリーディングはぐっと変わりますよ!!