今回は ココロノマルシェに届いたお悩みに回答しました。
タロットカードは使わずにお答えしています。
ご相談内容はこちら
3ヶ月前に妻の浮気(本人は男女の関係を否定していますが、事実は不明です)が発覚しました。
未就学児の子供が2人います。
発覚するまでは、夫婦円満だと思っています。
夫婦の営みも1週間に1度くらいあり、家族で旅行にも出掛けていました。(浮気発覚後は夫婦の営みはありません)
ただ、妻は仕事と育児でかなり疲れており、私も仕事が忙しく、育児や家事を助けてあげることができない日々が続きました。
妻からは夜眠れないと相談されていましたが、私も疲れており、真剣に相談に乗ることなく、「早めに寝れば?」とかかなり思いやりのない行動を取っていました。
そんな時妻は相談に乗ってくれる男性(既婚者)と親しくなり、浮気をしたそうです。
現在も浮気相手の事が大好きだそうで、発覚した時から浮気相手との関係を解消してほしいとお願いしましたが、「心の支えとなっていて、無理」と言われております。
妻が浮気をしてしまった原因が私にあると思い、これまで以上に育児や家事をやるように努力しております。そこは妻も努力を認めてくれておりますが、「本当に助けて欲しかった時にそばにいなかったのに、何を今更?としか思えない」と言われてしまっております。
私自身はまだ妻とやり直したいと思っておりますし、妻や子供達と心の底から笑い合える生活をもう一度築いていきたいと思っています。
妻からは「子供達といるのは楽しいし、幸せ。でも家にいるのが辛い。あなたの事が大嫌いというわけではないけど、一緒にいたくない。もう一度やり直そうとも思えない。浮気相手と別れることも考えられない」と言われております。
私はどうすれば再構築できるのでしょうか?
妻からは離婚を匂わせることも言われておりますが、今は妻への愛情と子供達のことも含めて離婚は考えておりません。
時間が解決してくれるかもとも考え、浮気相手と別れろとも言ってないですし、挨拶程度は交わしてなるべく会話を増やそうと努力続けております。
アナコンダさん
私からの回答
アナコンダさん、こんにちは。
奥さまの浮気が発覚。(※奥様自身は否定しているそうですが、相談者本人が「浮気」と書いているため、その前提でお答えします)
それまでは夫婦円満だと思っていたとのことなので、突然のことにとまどい、いろんな思いが渦巻いているのではないでしょうか・・
そんな中でもこれからすべてを受け入れて乗り越え、再構築していきたいと思われているのですね。
>私はどうすれば再構築できるのでしょうか?
ただ再構築は2人でするものなので、どうすればできるのかと問われると、奥さまも再構築を望むことが必須で・・
奥さまの意識を変えることはできないので、アナコンダさんの心が少しでも軽くなるお手伝いができればと思います。
よろしくお願いします。
問題を抱えているときはどうすればいいのかが見えないですが、実はいくつかの要素が複雑に絡まり合っていることが多くて
その絡まりをばらして分けて考えると、前が見えてきたりするんですよね。
そこで、ここではアナコンダさんの問題を以下の3つのポイントから考えてみたいと思います。
・原因を特定しない
・価値観の違いを知る
・自分の感情を見ていない
1つずつみていきましょう。
原因を特定しない
夫婦の問題は片方だけに要因があるわけではなく、双方で作り出しています。
今回の奥さまの浮気も、どちらかだけが悪いわけではありません。
だけど、相談文を見ると「悪いのはアナコンダさん」だというふうに受け取れます。
>育児や家事を助けてあげることができない日々が続きました。
>妻からは夜眠れないと相談されていましたが、私も疲れており、真剣に相談に乗ることなく、「早めに寝れば?」とかかなり思いやりのない行動を取っていました。
>妻が浮気をしてしまった原因が私にあると思い、これまで以上に育児や家事をやるように努力しております。
お二人の中では「アナコンダさんの言動が悪いからこうなった」ということがベースになっています。
原因が「私にもある」ではなく「私にある」というのはまさにそうですね。
確かに奥さまは、仕事、家事と育児で眠れず辛かったと思います。夫に相談しても聞いてくれず寂しかったでしょう。
私も子どもが2人いるので、子育て中のしんどさや、わかってくれない辛さはわかります。
だけど、それと浮気は別。
子育てで旦那さんの助けがなくて辛い思いをしている人はたくさんいますが、みんな浮気をするわけではないですよね。
「アナコンダさんが思いやりのない行動をしたから奥さまが浮気をした」のではなく、「家事や育児を助けてあげなかった」と「奥さまが浮気をした」は別の問題なんです。
ではなぜここがつながってしまっているのかというと、アナコンダさんも奥さまも、無意識に「理由付け」をしているからだと思います。
どういうことかと言うと
アナコンダさんは、自分に非があったからという理由付けをすることで、今後はその非をあらためるという目標が持てます。
>これまで以上に育児や家事をやるように努力しております
家事や育児をがんばるという目標。つまり改善策が見えてくるんです。
もし自分にはまったく非がないのに奥さまが浮気したとしたら、自分にはなすすべはありません。
それが一番辛いことですよね。
原因が自分にあるほうが、まだできることがあると思えるので希望が持てるのです。
そして奥さまは、浮気をしてしまったことに大きな罪悪感を持っていると思います。
罪悪感があると自分を責めることになるので、とても辛い。
だから辛さから逃れるために、誰かにその重荷を背負わせようとすることがあるのですが、今回の場合はそれがアナコンダさんに向けられています。
あなたが助けてくれなかったから
あなたがわかってくれなかったから
「だから私は悪くない」
自分を責めないための理由付けですね。
このように、無意識にですがお互いに「アナコンダさんに原因がある」ことにしています。
アナコンダさんが悪いという前提で話が進んでいるので、アナコンダさんの行動は「償い」になり、主導権は奥さまになる。
>そこは妻も努力を認めてくれておりますが、「本当に助けて欲しかった時にそばにいなかったのに、何を今更?としか思えない」と言われてしまっております。
再構築は二人でするものなのに、アナコンダさんだけが努力するという構図になっているんですね。
価値観の違いを知る
続いて2つめ「価値観」の相違について考えましょう
>発覚するまでは、夫婦円満だと思っています。
夫婦円満だと思っていたのに浮気をされていたということは実は夫婦円満ではなかった、少なくとも奥さまはそう思ってなかったということですね。
そしてアナコンダさんが円満だと思っていたのは
>夫婦の営みも1週間に1度くらいあり、家族で旅行にも出掛けていました。
こういう事情からです。
アナコンダさんは目に見えていること(外側)を重視して、円満だと判断しています。
だけど、おそらく奥さまは目に見えていないこと(内側)、つまり心のつながりが判断基準です。
家事や育児を手伝って欲しかったのではなく、自分の気持ちに寄り添って欲しかったし、心でわかり合いたかったのだと思います。
これは価値観や考え方の違いで、男女間のすれ違いに多いパターンです。
男性性は能動的で思考優先。与えるエネルギー。
女性性は受動的で感情優先。受け取るエネルギー。
もちろんどちらが正しいということではなく、お互いに自分と相手の価値観を受け入れてすり合わせていくことが大切なのですが
アナコンダさんのご夫婦はそれができていなかったと思われます。
>これまで以上に育児や家事をやるように努力しております
>浮気相手と別れろとも言ってないですし、挨拶程度は交わしてなるべく会話を増やそうと努力続けております
そしてこれらも実は、外側の目に見える結果を手に入れるための努力なんです。
この努力は、以前のアナコンダさんが思う円満に向かっています。
奥さまが求めているのは、気持ち、心のつながり。
相手の人を「心の支え」と言っているのはそういうところからではないでしょうか。
もちろん外側の努力は今後も必要ですが、もっと大事なのは奥さまの気持ちに寄り添う努力であり、奥さまの心の支えになることだと思います。
自分の感情を見ていない
さてここでアナコンダさんにお聞きしたいのが、奥さまの気持ちに寄り添う前に
アナコンダさんは自分の気持ちに寄り添ってますか?
実は私が相談文を読んでまず感じたのは「ご自身の気持ちをいっさい書かれていない」ということでした。
奥さまが浮気したことに対する気持ち、奥さまから言われた言葉にどう感じたのか。
けっこうショックなこと言われてますよね😓
なのにどう感じたのかは書かれていない。ほかのことはすごくわかりやすく詳細に書かれているのに・・
男性は思考優先が多いですが、気持ちがないわけではありません。
アナコンダさんも気持ちはあるはず。
なのにまったく書いていないということは、自分の気持ちを抑えこんで見ないようにしているのかなと思います。
もちろん感情を抑えながらでも、うまく生きていくことはできます。
ただアナコンダさんは
>妻や子供達と心の底から笑い合える生活をもう一度築いていきたいと思っています。
と書かれています。
自分自身が心を抑えていたら「心の底から笑い合える」ことはできないですよね。
奥さまの気持ちを想像することも難しいと思います。
まずは、ご自身が今どう感じているのか、本当の気持ちに目を向けてみませんか?
気持ちを抑えてきた期間が長ければ長いほど本心は出てこないので、時間がかかるかもしれませんが、外側の努力と並行してご自身の気持ちにも寄り添ってみてください。
不思議ですが自分の感情に変化があると、パートナーにも変化があるんですよ。
意識の焦点を変える
ここまでは問題について考えてきましたが、ここからはもっと大事なアナコンダさんのヴィジョンを見ていきますね。
今のアナコンダさんは「自分に原因がある」というフィルターを通して問題を見ています。
このフィルターを通している限り、悪いのは自分で主導権は奥さまです。
再構築できるかどうかも奥さましだい。
これはいわゆる他人軸な状態です。
さて、アナコンダさん・・
自分が悪いというフィルター越しに見るのをやめて、理想のヴィジョンを見ませんか?
理想のヴィジョンとは
「再構築して家族みんなで心の底から笑い合っている未来」
ですよね。
すると今とは違うことが見えてくるはずです。
心の底から笑い合える家族ってどういう家族だろう?
そのためには何が必要だろう?
奥さま主導ではなく、自分がやれることに意識が向かっていくので
アナコンダさんの行動も償いのための努力ではなく、理想の未来に向かうためのものになりますよね。
心から笑い合える未来に意識の焦点が当たれば
自分の感情を感じることや奥さまの気持ちに寄り添うことが、努力ではなく自然なことだとわかってくると思います。
ヴィジョンが明確になればなるほど現実は変わっていき、そして変化を感じたときには、次にできることがさらに見えてくるはずです。
先の見えない努力ではなく、理想の未来のために行動していく
たとえ同じ行動をしたとしても、意識が違えば結果も変わりますよ。
最後に・・
いろいろ書いてきましたが、少しは絡まりが整理されたでしょうか?
少しでもなんらかの気づきになれば嬉しいです。
アナコンダさんにとって納得できる結果になることを応援しています。
ありがとうございました。